果樹農家と和菓子店が栗でつながりました
2014.11. 5
先日、函館市のデパートで「HAKODATE スイーツフェスタ」という魅力的な催事がありました。
道南の各菓子店が自慢のスイーツを販売する...というイベントで、各店ではかぼちゃや牛乳など地域の農畜産物を含め、さまざまに工夫されたおいしそうなスイーツが販売。今春、「檜山スイーツ」に取り組んだ経過もあり、『どこにどんな農畜産物を活用したスイーツがあるのか...』と『食べたい...』の両方の目的を持って"市場調査"を行いました。
左 :HAKODATE スイーツフェスタのポスター
右 :調理製菓専門学校が参考出品(展示)をしていました。その中のひとつです
出店者のほとんどは函館市とその近隣町村からの参加で、ハロウィン用にかぼちゃを利用したお菓子や、道南のリンゴを私用したアップルパイ、地元産の米粉を私用したエクレア、べこもち等々「地元産」を全面に出した物から、そうでない物までのたくさんのスイーツに『おいしそう...どれにしよう...』と目移りしていたその時! 「檜山管内厚沢部町の栗を使った和菓子です~」という声が背後から聞こえてきました。
檜山から唯一の出展「五勝手屋本舗」 老舗らしい、しっとりした展示販売です
声の主は、檜山地方から唯一参加していた「五勝手屋本舗」(筒状の羊羹が有名な老舗の菓子店)で、地域農業者が生産する栗を利用した和菓子等を販売していました。
厚沢部町の栗を利用した和菓子 左から「栗しぼり」「栗そぼろ」「栗よせ」
実はこの和菓子、H24年度に普及センターの活動の中でこの菓子店と地域農業者とをつなげ、商品発売に至った和菓子でした。農業者の方から今年も栗を出荷した旨の話を聞いていたので、取組みが発展していたことは知っていたのですが、驚いたのが、商品展示の中にわが普及センターホームページの記事が掲示されていたのです!
ショーケースの中にホームページ記事が!!
もう2年前の活動なのに、農業者と菓子店がつながり・発展し、普及センターの活動も思いがけず紹介され、活動にちょっぴり日が当たった感があり、うれしい気持ちになりました。と同時に、現在取り組む地味な活動(?)も、数年後には日の目を見るだろう...との気持ちがムクムクと...。
栗を生産しているご夫婦と、菓子店の社長と専務の笑顔を思い浮かべながらいただいた栗の和菓子は、日常の地味な活動に勇気と希望を与える味がしました!