檜山の花き
2014.10.20
水稲や畑作物に目が行きがちな檜山農業ですが、実は花き栽培も取り組まれています。面積はそう多くはありませんが、南部地域・北部地域でそれぞれ数種類の花きが生産されています。
その一つ、「テマリソウ」という花をご存じでしょうか?
江差町・厚沢部町で栽培されているテマリソウは、手鞠のような、マリモのような、栗のイガ状の球形・モコモコのグリーンの花が特徴で、主役にはならないけれどブーケやアレンジに活用される、特徴的な花です。全道的にも生産している産地は少なく、どちらかというと"あまり知られていない"檜山の花です。
「見たことはあるけど、これがテマリソウなの!?」という人が多いのではないでしょうか?
左 :一本一本を大切に調整して出荷します
右 :アレンジメントに花束に... 需要が高まっています
もう一つ、最近はとてもメジャーになった「われもこう」です。
こちらも、江差町・厚沢部町を中心に栽培され、9~10月の秋の花として出荷が盛んです。
左 :家族そろって出荷調整
右 :"がく"の先まで色むらなく、鮮やかなえんじ色に仕上がりました!
檜山の花きは地域農業を支える主要農作物ではないけれども、花一本一本に気を配る生産者と、生産者を支える関係者によって作り上げられて来ました。普及指導員の活動は華々しい"講習会開催!"というよりも日常の巡回指導の中での細かいサポートが中心になっていますが、こうした地道な支援が美しい花一輪を作り上げ、小さいながらも産地として継続・発展に繋がっているのでは...と思います。
普及指導員の活動は、"主役にはならないけど、脇役として需要が高まっている"テマリソウやわれもこうのようなものでしょうか...?