“お馬の親子”を支え育てる女性の影
2009.06. 5
私の勤務する北海道日高地方は、軽種馬生産が盛んな地域です(4月のページも見て下さいね)。4月に産まれたかわいい「とねっこ(仔馬)」も、日に日に大きくたくましくなってきました。
さて、そのとねっこ、立派な競走馬となる最初の試練(!?)が「人に慣れる」ことです。そのための講習会が先日行われました(もちろん仔馬に対してではなく、人間に対してですよ!!)。
この講習会、JRA日高育成牧場の協力を得て、「日高女性軽種馬ネットワーク」が主催。5月8日にできたてホヤホヤの組織です。“軽種馬は命を育む仕事”“自分の子供を育てるように仔馬も育てて…”を自負する、約30名の女性農業者が集いました。
左 :まずは座学で学びます / 右 :母馬から搾乳。pH&糖度を計ります
母馬の乳汁のpH&糖度で分娩予定日を予測、仔馬は出生後なるべく早く触れて刷り込みを行う、しつけはオンとオフ、とにかく触りまくる(変な意味じゃないですよ~)と、「仔馬のしつけと扱い方」をテーマにした研修は、そのまま人間の子育てにも活かせそうな内容です。実際に馬をモデルに、疾病や障害、引き馬の方法等、座学と実習を組み合わせながら講習が行われました。
左 :障害や疾病も実際に馬に触るとよく分かります
右 :引き馬の方法の実習。背景の桜がさわやかです
軽種馬生産に係わる女性達は、学ぶ機会が少ない、と昨年度から始まったこの取組。各関係機関の協力を得て、日々充実の一途をたどっています。
今年度は思いをひとつにする女性達が集まり、ネットワーク組織を旗揚げしました! これからこの組織と活動が充実し、日高の重要な産業である軽種馬の振興が図られる未来が、目に見えるようです(言い過ぎですか??)。
普及センターも、日高の軽種馬振興に一役買えるように、各関係機関と手を繋ぎ力を合わせながら、影に日向にこの女性達の活動をサポートしていきます!(最後は決意表明になってしまいました…)
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