要警戒! オオタバコガ
2013.08. 9
勤務する諏訪農業改良普及センター管内が、花の大きな産地であることは以前にもご紹介しましたが、その主力品目であるキクやカーネーションではハダニ、アザミウマ類、アブラムシなどの害虫が発生しその防除に大変苦労しているのが実状です。
それに加えてこれらの品目ではオオタバコガが蕾に産卵し、孵化した幼虫が花蕾に食入するという被害もあり、場合によっては信用問題に発展することがあるため、その防除も重要な作業となっています。
そこで普及センターでは、フェロモントラップにより週に1回発生量を調査し、データを直ちにJA等の関係機関に連絡し、農家に適期の防除をしてもらえるよう呼びかけています。
左 :フェロモントラップ / 右 :発生ピークを迎えています
ちょっと気持ちの悪い写真ですが、粘着板に大量のオオタバコガが誘引されているのがわかるかと思います。
粘着板の真ん中に灰色に見える丸いものがルアーと呼ばれるもので、ここから出るメスのフェロモンに誘引されたオスを数え、発生消長を把握します。
先週、今週と発生量がピークを迎えたため、農家に現実味と危機感を持ってもらえるように、JAの担当者とも相談し、通常市況情報の横にグラフだけで流している情報に加え、実際の粘着板を一緒に掲示することにしました。
ところで現在は、旧盆に向けた花の出荷が最盛期を迎えています。
信州諏訪から出荷される高品質の花きを、どうぞご愛顧ください。