ウイルス病簡易診断キット
2011.06. 1
人間にとって快適な気候のこの時期は、ウイルスにとっても元気が出るのか、この時期、花でもウイルス症状の持ち込みや相談が多くなります。
このウイルス病診断に威力を発揮するのが、「イムノストリップ」という簡易診断キット。検体の葉をすりつぶした液に、ウイルス別(CMV、TSWV、INSVの3種類)に用意された判定用の検査紙を差し込むだけで、2~3分で判定が可能です。
写真で見るとわかりづらいですが、真ん中のINSVだけ2本の赤い線が出ており、上に1本の線だけだと陰性、上下2本の線が出た場合は陽性となります。このところ判定しているトルコギキョウでは、ほとんどINSVの陽性反応が出ており、地域全体に感染が拡がっている可能性があります。
事後対策として、被害株の抜き取りやアザミウマ類の防除、防虫ネットの設置を呼びかけますが、やはり限度があり、いかに感染を防ぐか、冬期間も含めた管理が次年度の課題となりそうです。
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