ウェル○めの舞台に転勤です
2010.05.10
このたび転勤で、徳島県で最も南にある、美波(みなみ)農業支援センターに勤めることになりました。
ここは朝の某連続ドラマの舞台になったところです。残念ながら、撮影も放送もすっかり終わっていますが・・・。
とにかく、今後もよろしくお願いいたします。
新しい担当作物は「きゅうり」。管内では35戸、10haの規模で栽培しています。きゅうり栽培が始まってから60周年という、歴史のある産地です。
今回ご紹介するのは、私が担当することになったキュウリ栽培での新しい取り組み、「スワルスキーカブリダニ」という天敵を使った害虫防除についてです。
天敵と言えば、以前にも飛ばないテントウムシをご紹介しましたが、今度の職場でもやっぱり天敵と関係がある仕事・・・。よほど縁があるのでしょうかねぇ。
右 :今回の戦場はここ、キュウリのハウス。湿度がすごく高くて、まるでジャングルみたいです、暑い!
さて、キュウリ栽培現場では、ミナミキイロアザミウマという手ごわい害虫に悩まされています。
そこで導入したのが「スワルスキーカブリダニ」。ミナミキイロアザミウマなどの害虫を食べてくれます! なんだかワルそうな名前ですが、全然悪くありません。スワルスキー博士が発見したからこんな名前なんだそうです。ちょっと言いにくくて、農家の方に覚えてもらいにくいのがご愛敬。キュウリではあまり使用例がないそうなのですが、実用化に向けて、試験的に導入を進めているところです。
左 :憎き害虫、ミナミキイロアザミウマ。残念ながらスワルスキーは撮影できていません・・・。すみません
右 :調査中セルフ撮影。右手でカメラ持ってます
現在、週1回、8カ所のハウスで調査を行っていますが、何せこのダニは小さい! しかも動きが速い! 目がすごく疲れます。
しかしこのスワルスキーカブリダニを導入して害虫防除に成功しているハウスでは、例年行っている薬剤防除をほとんどしなくていい、という状態です。実施農家の方の中には「これはいい。楽だね!」といって下さる方もおられます。今後の成果が楽しみな状況です。