洋蘭組合と市場の情報交換会
2009.01.27
農業の生産技術が未熟なうちは、「どうやったら、よい品をたくさん作ることができるか」に一番関心があります。普及指導員の活動も、これまでは生産技術の向上に最も重点を置いていました。
生産技術が進歩してきて、良い製品がたくさん市場に流通するようになると、今度は、良い価格で安定的に売っていくにはどうしたらよいか、販売・流通面への関心が高まってきます。われわれ普及指導員にも、流通業者や実需者(業者)、末端の消費者に対して埼玉県農業や県産農産物のPRをしたり、どんな農産物が求められているかリサーチしたりする活動が求められてきます。
埼玉県洋蘭生産者組合は、年数回の研修会に加えて、1月には新年会を兼ねた、卸売市場担当者との情報交換会を開催しています。卸売市場の収入源は販売手数料なので、高値で売れないと困るところは生産者と同じです。
今回は「市場のホンネが知りたい!!」と題して、生産者30名と18市場23名が6つの分科会に分かれて、情報交換を行いました。
左 :あいさつをする相川組合長 / 右 :分科会での情報交換。座長も書記も30代の生産者
「良い品とは、見かけが良いだけでなく、花持ちがよいものである」とか、「どんな小売店をターゲットにするか(高級店か、ホームセンターか)で、仕立て方や生産数量など販売戦略が異なる」とか、「濃いピンクのコチョウランが欲しい」など、様々な話題が交わされていました。もっとも、本当のホンネの話はこの後の懇親会の席で、だったかもしれません・・・。
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