「農業技術の匠」に選定!
2009.01. 9
今年度から農林水産省が、地域活性化に資する現地創造型技術を有する農業者を「農業技術の匠」に選定する制度を始めました。全国で28人が選定され、さいたま農林振興センターが推薦した川口市「安行小梅園」の園主・小櫃敏行氏も選ばれました。
左 :「農業技術の匠」に選定された安行小梅園の小櫃敏行氏 / 右 :取り木養成中のモミジ(獅子頭)
小櫃氏は植木の産地として有名な川口市安行で、盆栽の生産を行っています。
植物の生理生態を熟知した上で、台木の地際に短い穂木を接いで、丈の低い盆栽を生産する方法を確立したり、植木で行われている「根回し」の技術を取り木技術に取り入れたりして、今日人気が高い小品盆栽の生産技術を確立したことが評価されました。
後継者の敏文氏は、昨年度の普及計画の対象者で、害虫防除方法について、一緒に検討を行った経緯があります。
敏文氏を何度も訪問するうちに、父・敏行氏の優れた盆栽生産技術、地域での高い評価を知りました。この生産者・技術を表に出す機会がないか・・・と考えていたところ、農業技術の匠という制度ができたため、今回推薦させてもらった次第です。
左 :育成中の赤花八重サンザシ / 右 :センチュウの調査を行う小櫃敏文氏
(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)