土壌診断をする
2008.11.18
施肥量の決定や生育不良の原因究明のために、必要に応じて、土壌中の肥料成分量を測定することがあります。
精度を追求すると、土壌を乾燥させたり薬液で成分を抽出したりする必要があるので時間と手間がかかります。最近では、手軽に持ち運べる機器や試験紙を用いて診断する方法の開発が進み、現場で簡易診断ができるようになってきました。
生育がよくないから見に来て欲しいとか、そろそろ追肥をやった方がいいか判断して欲しいなどと言われた場合、管理状況を見聞きした上で、pH、EC、硝酸態窒素などを簡易診断します。機器の数値や試験紙の色を一緒に確認してもらうと、肥料のやりすぎや偏りなどが、すんなり納得してもらえます。簡易診断で判断できない時は、更に石灰、苦土、カリ、リン酸など項目も加えて実験室で測定することになります。目的や分析対象成分に応じて方法を使い分けています。
水で土壌中の窒素を抽出し、試験紙の色でおよその濃度を知る。簡易診断法。
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