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佐光佳弘

佐光佳弘

愛知県海部農林水産事務所農業改良普及課(海部農業普及指導センター)の技術指導グループで、作物担当として仕事しています。 県職員12年目ですが、職場では3番目に若い新米です(職員数は18人)。

小麦の種まきが始まりました

2008.12. 4

 11月中旬、管内で小麦の種まきが始まりました。海部地域では、早生品種の「イワイノダイチ」と中生品種の「農林61号」が栽培されています。最初は「イワイノダイチ」から種をまいています。

トラクタによる小麦の種まき作業  
トラクタによる小麦の種まき作業
  

 小麦の種まきが始まるまでは、肥料試験ほ場の設置計画を作ったり、その内容を生産者の皆さんに紹介・説明したりするなどの仕事がありました。しかし、種まきが始まると、種まきの進捗状況を確認するぐらいになります。


浅く耕しながら種をまきます  種は地表面から3cmくらいにあります
左 :浅く耕しながら種をまきます / 右 :種は地表面から3cmくらいにあります


 今年は定期的に雨が降っているため、たまに播種作業が止まる日がありますが、おおむね順調に進んでいます。種をまいてから芽が出るまで10日から2週間で、出芽は順調です。今後、肥料試験ほ場の場所の確認、出芽数の調査などをしていきます。


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大豆の収穫が始まりました

2008.12. 2

 11月中旬、管内で大豆の収穫が始まりました。大豆を収穫した後のほ場に小麦を作付けする地域では、特に急ピッチで収穫作業が進められています。


 この時期、私は管内を巡回し、大豆の収穫作業をしている方を見つけたら話をして、今年の大豆の収量や品質を伺っています。正確な収量などは把握できませんが、おおまかな傾向をつかむことができますので、来年度に向けた対策を練るのに有効です。

汎用コンバインで大豆を収穫しています<br />
   コンバイン2台で1つの大豆畑を収穫する風景は、弥富市十四山地域以外ではなかなか見られません
左 :汎用コンバインで大豆を収穫しています
右 :コンバイン2台で1つの大豆畑を収穫する風景は、弥富市十四山地域以外では、なかなか見られません


 写真は、弥富市十四山地域(旧十四山村)での収穫風景です。十四山地域では、地域内のほとんどの水田を6軒のオペレーターに集約して、効率的な営農を行っています。

 大豆についてはオペレーター3軒ごと、2チームに分かれ、地域を2つに分けて作業しています。集落ごとに種まき、収穫作業を進めているため、1つの田んぼに2台のコンバインが入って作業する風景が見られます。これにより作業効率が上がり、適期に種まき、収穫ができ、高品質な大豆の生産を実現しています。

 今年の大豆を見せていただきましたが、きれいで大きな豆でした。収量も良好そうなので、とりあえず安心しました。

今年の大豆は、品質が良く、収量も良好そうです
今年の大豆は、品質が良く、収量も良好そうです


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大豆共励会で今年の作柄を確認!

2008.11.26

 11月17日、JAの受託部会で大豆共励会があり、部会の役員、JAの担当者等と一緒に大豆の栽培ほ場を巡回しました。
 この巡回で、今年の作柄、刈り取り適期の確認をするとともに、先進的な取組を行ったほ場を見て、その結果を確認してもらいました。

部会役員やJA担当者と大豆ほ場を巡回
写真 :部会役員やJA担当者と大豆ほ場を巡回 


 海部南部地域の大豆は、6月下旬から8月初旬にかけて種まきされました。11月17日時点では、種まきが早い地域ではすでに刈り取りが始まっており、遅い地域ではやっと葉が落ちたというところです。小麦の種まき作業もありますので、その合間に大豆が収穫されます。


 新しい取組を行ったほ場で、摘心したところを見ていただきました。

写真の左側が摘心した部分、右側が摘心していない部分。大豆の倒伏程度が異なります
写真 :写真の左側が摘心した部分、右側が摘心していない部分。大豆の倒伏程度が異なります 

 今回見てもらったほ場は、夏場に土壌がよく乾燥し、摘心後にあまり生育が進まず、摘心しなくてもほとんど倒伏しませんでした。しかし、摘心していないところはやや傾いており、もし夏場にあまり乾燥しなかったら、倒伏していたと思われました。
 摘心する機械が市販化されておらず、普及には障害もありますが、大豆の倒伏を軽減する技術として、今後も生産者の皆さんに紹介していきたいと思います。

小麦の種まきの準備

2008.11.21

 11月に入り、小麦の播種の準備が始まりました。生産者の方々は、11月中旬以降の播種に向け、明きょを掘ったり暗きょを施工したり、水田の表面の整地を行ったりしています。

トラクタで明きょを掘っています  しっかりした明きょを掘らないと、排水対策になりません
写真 左:トラクタで明きょを掘っています /右 :しっかりした明きょを掘らないと、排水対策になりません 

 海部地域では、早生の「イワイノダイチ」と中生の「農林61号」が栽培されており、「イワイノダイチ」は11月末までに、「農林61号」は12月末までに播種されます。

 小麦は湿害に弱いのですが、生産調整の一環としての作付けなので、水田での栽培となります。
 また海部地域は海抜0m地帯で、地下水位が高いところもあります。このような条件でも、高品質な小麦を安定的に栽培するため、生産者の方々は徹底した排水対策をはじめ、さまざまな取組を行っています。


 本年度は、愛知県農業総合試験場(以下、農総試)と協力して、高品質な小麦生産のための施肥試験を現地で行います。11月11日には、農総試の研究員と、試験のための肥料を散布しました。

 今後、生育調査や収量調査を実施し、試験の成果を生産者の方に報告し、次の麦作に生かしていただけるようにしたいと思います。

農総試の研究員が試験のために肥料を散布
写真 :農総試の研究員が試験のために肥料を散布 

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大豆の収穫が近づいてきました!

2008.11. 7

 10月も下旬になり、大豆の葉が黄色くなって落ち始めました。
 葉が完全に落ちて、さやの中の豆が「カラカラ」と音がするまで乾燥すると、大豆の収穫が始まります。

落葉が始まり、倒伏状況が分かりやすくなりました
写真 :落葉が始まり、倒伏状況が分かりやすくなりました 


 海部地域では「フクユタカ」という品種が栽培されており、豆はおもに豆腐として使用されています。
 肥よくで湿潤な土壌のおかげで大豆の生育は良好ですが、時として伸びすぎ、倒れてしまって収穫できなくなることがあります。また台風が来ると、倒伏や冠水によって収量が激減してしまうので、毎年の収量を安定させることが大豆作の課題です。この対策の一つが先日のブログで紹介した摘心技術です。

摘心したところでは、倒伏していませんでした
写真 :摘心したところでは、倒伏していませんでした 


 早いところでは、あと1か月くらいで収穫が始まると思います。今後は豆が乾燥していくのを待つだけですので、このまま無事に収穫できることを祈っています。

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