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愛知県
佐光佳弘

これが最後の『オペコン』

2009.01. 9

 12月19日、海部津島農業機械技能者連絡協議会(以下、オペ協)主催の「農業機械技術コンクール(以下、オペコン)」が開催されました。
 オペ協は海部地域の水田作オペレーターで構成されている組織で、トラクタ作業の効率や精度、安全運転技術の向上、水田作に関する知識(栽培技術や農政など)の習得、情報交換等を目的としています。


競技の様子。たくさんのトラクタが一度に水田を耕します
競技の様子。たくさんのトラクタが一度に水田を耕します


 オペコンはオペ協最大の行事で、設立以来30年、ほぼ毎年実施されてきました。
 内容は、トラクタによる耕起作業のスピードと精度を競うもので、約600㎡を13分以内に耕起します。オペコンのおかげで会員の運転技術は向上し、海部地域の水田作オペレーターの信頼性は上がっていきました。

 しかし近年、トラクタ作業の技術よりも、稲・小麦・大豆の栽培技術に関心を示す会員が増えたこと、小麦の種まきの時期と重なるため、小麦作を行っている会員は、準備も含めてオペコンに参加しづらいことなどにより、オペコンは今回をもって最後となってしまいました。


 最後となったオペコン当日は、会員や関係者など、70人以上の人が集まりました。
 40人ほどの会員が競技に参加し、経験年数等によりA級、B級、C級の3階級に分けて競技が行われました。多いときには、1枚の水田で7台ものトラクタが耕起作業をすることとなり、その光景はまさに圧巻でした。作業時間や耕し深さ、耕し具合を見て審査し、それぞれの級の優勝者には、立派な優勝旗が贈られました。

トラクタが耕した深さを測っているところ  優勝者には優勝旗が贈られました
左 :トラクタが耕した深さを測っているところ / 右 :優勝者には優勝旗が贈られました


 農業改良普及課は、オペ協の設立以来、その活動をずっと支援してきました。オペコンに代わる行事については、これから内容を詰めていくことになりますが、有意義な行事となるよう、会員の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

佐光佳弘

愛知県海部農林水産事務所農業改良普及課(海部農業普及指導センター)の技術指導グループで、作物担当として仕事しています。 県職員12年目ですが、職場では3番目に若い新米です(職員数は18人)。

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