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榎田純子

榎田純子

平成10年に北海道庁に普及職員として入庁し勤続26年、今年(令和6年)50歳になりました榎田純子と申します。現在は、北海道の東、酪農王国別海町にあります根室農業改良普及センターに担い手主査として勤務しています。こちらのブログで、北海道の農業・農村で働く普及の仕事について紹介していきます。どうぞ、よろしくお願い致します。

第50回根室管内青年農業者会議の開催

2025.04. 2

 令和6年(2025年)12月10日に別海町で、第50回根室管内青年農業者会議が開催されました。

 アグリメッセージでは、日頃から取り組んでいるクラブ活動、地域活動などの体験を通じて、酪農を伝える姿や地域の仲間と技術の研鑽をしていることの発表がありました。
 プロジェクト発表では、乳牛の疾病に対して対策を整理し情報共有を進め地域の課題解決をはかった取組、新規資材の導入検討を行った取組が発表されました。

 他に、北海道平取町でトマト農家を経営する全国農業青年クラブ連絡協議会 水野会長から「4Hクラブの価値」と題した講演がありました。講演では、所属する4Hクラブでクラブ員間の視察、技術・情報交換を行い、自身の経営に取り入れたところ反当たり収益が1.6倍になった経験が語られ、4Hクラブの価値を自分自身が積極的に享受すべきと締めくくられました。
 

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 ここで、開会時に朗唱された『4Hクラブ綱領』を引用します。

4Hクラブ綱領
私たちは、実践を通じて自らを磨くとともに、互いに力を合わせて、よりよい農村よりよい日本を創るため4つの信条をかかげます。
1.私達は農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hands)を磨きます。
1.私達は科学的に物を考えることのできる頭(Head)を訓練します。
1.私達は誠実で友情に富む心(Heart)を培います。
1.私達は楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)を増進します。


 北海道の根室で、4Hクラブ活動を実践してます(^o^)/

乳牛の成育目標を持とう

2025.02. 4

 令和6年2月に酪農女性を対象とした、ほ育・育成牛の飼養管理研修会を開催しました。
 その研修会で、講師の酪農試験場OBから、こんな投げかけがありました。
 「自分の牧場の乳牛の現状を知った上で、どんな牛に育てたいのか、そのためにどんなことをしていくのか、目標を立てて実現していくことが大切ではないでしょうか」
 目標を立ててみたいと手を挙げた酪農女性の牧場で、ターゲットグロース調査に取り組みました。


 5月に、ほ育・育成牛全頭と成牛10頭の体測調査を普及センター地域係と酪農試験場研究員と共に行いました。
 実測した体測データから成育曲線を講師と酪農試験場で作成し、酪農女性、普及センター、試験場で検討を行いました。
 理想の初産分娩月齢にはなっていないこと、成育停滞が初回授精開始の前に起こっており、密飼いになっていることが要因ではないかと検討されました。


 牧場では、密飼いを解消すべく、10月に群分けを実施しました。
 11月に2回目の体測調査を行いましたが、群分けをした効果はまだ現れていませんでした。次の体測調査では、効果が数字に現れることを期待しています。


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11月に行った体測調査の様子


 この取組で、農業者自身が自分の牧場の課題に気づき、改善策を考え実践することができました。普及センターは、農業者と共に調査し共に検討したことで、農業者の取組を支援しました。

新たな担い手から地域の一員へ

2024.11.19

 後継者、新規参入者として根室管内で5年以内に酪農を始めた方、就農を目指している方を主な対象に、根室管内農業士会と根室振興局が主催して根室管内新規就農者交流会が令和6年10月31日に開催されました。
 農業士でもあり、新規就農15年目の羅臼町の酪農家さんに講演いただいた後、グループワークを行いました。地域の先輩農業者と新規就農者が顔をあわせて話す好機となった交流会でした。


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 さて、ブログなので、ここからは、普及指導員である私の感想です。
 担い手が地域に定着して継続的に地域で営農していくためには、地域の一員になっていくことが必要だということを実感しました。それは、他の地域からやってきた新規参入者でもこの地で生まれ育って親元就農した後継者でも同じことで、いつまでもよそ者、いつまでも子供ではいられないということ。


 普及指導員は『自ら考え実践する農業者を育成する』ことが仕事です。なかなかおこがましいとは感じるものの、こうした交流会を通して、それぞれが受け止めて、日々の営農や生活に活かしていただくことができれば、仕事の成果があがったということと自己評価しております。

北海道根室振興局管内からはじめまして

2024.11.12

こんにちは。はじめまして。北海道別海町にあります根室農業改良普及センターに勤めております榎田純子と申します。今回から、こちらのブログで北海道の普及事業について紹介させていただくことになりました。


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根室の農業は、草地型酪農が主流です


 まずは自己紹介させていただきます。昭和49年に北海道中標津町で生まれ、当年とっての50歳、生まれも育ちも北海道の生粋の道産子です。
 北海道職員として普及職員に採用されたのは平成10年、今年で勤続26年。初任地は湧別町、生活改良普及員として採用され、女性グループの活動支援、パートナーシップの推進、経営参画、農産加工、農村環境整備などにつとめてまいりました。平成29年からは担い手主査となり、多様な人材が活躍する農業・農村の確立につとめています。
 さて、次回からは、もう少し具体的に普及の仕事を紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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