普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

blog_hukyu_katano_f.jpg秋田県
片野英樹

片野英樹

秋⽥県で平成4年度採⽤から普及指導員ほぼ⼀筋で32年経ちました。主に⽔稲‧⼤⾖担当でしたが、⼀時期集落営農や法⼈育成にも携わりました。現在は県庁内で水田農業の全般的な推進と普及職員の育成支援に取り組んでいます。

雨続きの中で...

2025.05.12

 秋田県水田総合利用課の片野です。定期人事異動により水田農業の本丸に異動となりましたが、あっという間に1か月半が経ってしまいました。
 直接農業者と接する普及現場は離れましたが、細々と普及と繋がっていますので、普及に関わる情報を提供していきたいと思います。


 令和7年3月下旬から雨の日が多く、なかなかほ場が乾きません。耕起作業も平年より1週間ほど遅れています。秋田県内の2か所で乾田直播の実証を行う予定にしていますが、この雨で播種床の造成ができていません。1か所目は、4月20日頃に播種することになっていましたが...


blog_katano15-1.jpg
播種準備がすすまないほ場


 それでも現地の普及指導員が様々なアイディアを出しながら、少しずつですが播種床の造成を進めています。このような状況でも、臨機応変に対応できる職員が育っていることをうれしく思います。ちなみにこの普及指導員はわたしと一緒に活動していました、エヘン。


 毎年、大なり小なり異常気象が発生しています。今年度こそ穏やかな年になりますようにと、毎晩御神酒(晩酌)を飲みながら祈っているのですが、天気が相手なだけあって、思うようになりません。
 平成5年の大冷害時、普及指導員になりたてのわたしは、おろそろするばかりでした。そんな中で先輩普及指導員は、実態把握や農家への適切な指導を行っており、大変勉強になったことを思い出しました。大災害が発生しないことを願っていますが、万が一発生した場合は自分の経験を若い職員につたえたいと思います。

 あ~した天気にしておくれ!

先輩普及員の影響は大きい

2025.03.31

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。定期人事異動により4月から普及から離れることになりました。


 普及指導員となって三十数年、来年度以降しばらく普及現場から遠ざかることになります。今まで現場でお世話になった農業者の皆様、全国の普及指導員の皆様、全国農業改良普及職員協議会の皆様、全国農業改良普及支援協会の皆様ありがとうございました。順調にいけば4年後には、また普及現場に戻っていると信じて頑張ります。


 ふと、新任普及員だったころを思い出しました。
 非常にアクティブな先輩につれ回されて、もとい、つれて行っていただいて現場の大切さを学びました。課長になっても、課内のマネジメントを行いながらできるだけ現場に出ようとしていたのは、あの頃の経験があったからでしょう。つまり、先輩普及員の資質をそのまんま受け継いだということです。


blog_katano14-0.jpg
若かりし頃の指導風景


 ということは、わたしが先輩普及員として新任普及職員を指導することは、アクティブな先輩の資質を次世代に承継していることになります。普及職員は個性的なキャラが多く指導方法も千差万別のため、なんだか恐ろしくなりました。今で言うところの先輩ガチャでしょうか。


blog_katano14-2.jpg
あいさつまみれの現在


 近年、多くの普及職員は普及業務に加え補助事業も担当しており、全体的に現場にでる頻度が下がったように思います。補助事務が一段落してから現場という感じです。連綿と受け継いだ大先輩のよい資質も徐々に薄れてきているのかと思うとさみしいかぎりです。4年後戻ってきたときには、大先輩のよい資質を復活させ若手職員の育成にいそしみたいと思います。


 年度末、近年にないくらい忙しいです。はたして荷物をまとめて出て行けるのでしょうか?

慣れてきたあいさつだったのに...

2025.03.19

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。
 早いもので令和6年度も残すところあと2週間となりました。

 当課で課長を拝任して2年が過ぎようとしています。以前のブログでも記載しましたが、不慣れであったあいさつもパターンをつかんできたせいか、ある程度流ちょうに述べることができてきました。


 しかし油断大敵です。
 普段はいつでも現場に出動できるよう作業着で通勤しており、セレモニーがある時はスーツを持参しているのですが、すっかり失念して作業着だけで出勤してしまいました。
 2月の寒い日に某組織の総会であいさつを依頼されていましたが、もうどうにもなりません。
 幸いネクタイは事務所においてあったので、少しでも正装に見える様に、ネクタイを締めて、作業着の上着を脱ぎ、寒さに耐えながらYシャツ姿であいさつをしました。下はもちろん作業ズボンです。丁寧にお詫びの言葉を挟みながら無事あいさつは終了しました。


 本来であれば、慣れたあいさつの写真をアップするところですが、課員が気の毒がって気を遣ったのかわかりませんが写真はありませんでした。なので、過去の写真を掲載します。


blog_katano13-2.jpg


 年度末でいろいろ忙しくなっていますが、体調をくずして休んでしまえば元もこうもありません。健康に留意し年度末を乗り越えましょう!

大盛況だった農業者発展フォーラム

2025.01.14

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。令和7年もよろしくお願いします。

 たびたび古い話で恐縮ですが、令和6年12月18日、当管内の農業者・法人が一堂に会する「由利地域農業者発展フォーラム」が開催され、200人を超える参加があり大いに盛り上がりました。


blog_katano12-1.jpg
フォーラムの全景


 筆者不在のまま、「今回はパネルディスカッションで行こう!」となり、「コーディネーターは農業振興普及課長にしてしまえ!(筆者想像)」と決まっていました。
 「地域農業の今後の展開~持続可能な農業経営と農地利用のために~」と題し、新規就農者と農業法人、関係機関がパネリスト・アドバイザーとして登壇しました。地域の農地を維持するためにどうすべきか、農業者の確保をどうすべきかの2点について熱い議論が交わされました。


blog_katano12-2.jpg
コーディネーターの筆者


 1時間30分という長丁場でしたが、あっという間に過ぎていきました。200人を前にしたコーディネートは初めてであり、さすがに1時間30分集中しっぱなしは、老体にこたえました。


 閑話休題。事前の打ち合わせでは、どんな格好で登壇するかと話題になり、「筆者はノーネクタイで行くから気楽な格好で」と申し合わせたのですが、当日は全員バリッと決めて、ある方から「ネクタイがないと首元が寒いから」と言われる始末。普段からネクタイだけは持ち歩くよう心に誓いました。

農産物審査のあれこれ

2024.11. 6

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。11月に入り日々の寒暖差が大きくなって老体に堪える季節になりました。

 11月1~5日まで、秋田県最大の農業の祭典「第147回秋田県種苗交換会」が鹿角市で開催されました。全県から優れた農産品が出され今年も大盛況でした。全県規模のイベントもあれば、地元地域で開催される産業祭でも農作物の出品があり、普及職員が審査を行っています。
 10月下旬には、由利本荘市の矢島地区と鳥海地区で産業祭の審査を行ってきました。地域の特色あふれる農産物が出品されており、俵米からサイレージまで様々です(写真1)。俵米は3点でしたので、全力で審査するも一瞬で終わりました(写真2)。大変なのは、果樹です。約20点出品され、りんごだけでも品種は数種類。だが、さすが普及指導員! 1時間かけてじっくり上位を選定していました(試食したかったな...)。


blog_katano11-1.jpg
写真1:特色ある出品物


blog_katano11-2.jpg
写真2:真剣に審査する筆者


 数十年前は、地域の産業祭でも100点を超える出品があり、面白い形の珍品コーナーもありました。振り返るといろいろなことを経験しました。小豆の審査をしていると、小さい動くモノがたくさんいたので、何かと思ったらアズキゾウムシの大群がわらわらと出てきたり(いつの小豆だったんだろう)、加工品では不思議な粉末を試食させられ、ただただ苦いだけだったこともありました。農産物審査終了後、引き続き地元のど自慢大会の審査もお願いされたこともあります。今となっては、楽しい思い出です。
 来年度は、もっと出品してもらえるよう現地指導に力を入れようと、ジャンボカボチャを見ながら決心を新たにしました。

1  2  3

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ