普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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blog_hukyu_katano_f.jpg秋田県
片野英樹

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

先輩普及員の影響は大きい

2025.03.31

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。定期人事異動により4月から普及から離れることになりました。


 普及指導員となって三十数年、来年度以降しばらく普及現場から遠ざかることになります。今まで現場でお世話になった農業者の皆様、全国の普及指導員の皆様、全国農業改良普及職員協議会の皆様、全国農業改良普及支援協会の皆様ありがとうございました。順調にいけば4年後には、また普及現場に戻っていると信じて頑張ります。


 ふと、新任普及員だったころを思い出しました。
 非常にアクティブな先輩につれ回されて、もとい、つれて行っていただいて現場の大切さを学びました。課長になっても、課内のマネジメントを行いながらできるだけ現場に出ようとしていたのは、あの頃の経験があったからでしょう。つまり、先輩普及員の資質をそのまんま受け継いだということです。


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若かりし頃の指導風景


 ということは、わたしが先輩普及員として新任普及職員を指導することは、アクティブな先輩の資質を次世代に承継していることになります。普及職員は個性的なキャラが多く指導方法も千差万別のため、なんだか恐ろしくなりました。今で言うところの先輩ガチャでしょうか。


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あいさつまみれの現在


 近年、多くの普及職員は普及業務に加え補助事業も担当しており、全体的に現場にでる頻度が下がったように思います。補助事務が一段落してから現場という感じです。連綿と受け継いだ大先輩のよい資質も徐々に薄れてきているのかと思うとさみしいかぎりです。4年後戻ってきたときには、大先輩のよい資質を復活させ若手職員の育成にいそしみたいと思います。


 年度末、近年にないくらい忙しいです。はたして荷物をまとめて出て行けるのでしょうか?

慣れてきたあいさつだったのに...

2025.03.19

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。
 早いもので令和6年度も残すところあと2週間となりました。

 当課で課長を拝任して2年が過ぎようとしています。以前のブログでも記載しましたが、不慣れであったあいさつもパターンをつかんできたせいか、ある程度流ちょうに述べることができてきました。


 しかし油断大敵です。
 普段はいつでも現場に出動できるよう作業着で通勤しており、セレモニーがある時はスーツを持参しているのですが、すっかり失念して作業着だけで出勤してしまいました。
 2月の寒い日に某組織の総会であいさつを依頼されていましたが、もうどうにもなりません。
 幸いネクタイは事務所においてあったので、少しでも正装に見える様に、ネクタイを締めて、作業着の上着を脱ぎ、寒さに耐えながらYシャツ姿であいさつをしました。下はもちろん作業ズボンです。丁寧にお詫びの言葉を挟みながら無事あいさつは終了しました。


 本来であれば、慣れたあいさつの写真をアップするところですが、課員が気の毒がって気を遣ったのかわかりませんが写真はありませんでした。なので、過去の写真を掲載します。


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 年度末でいろいろ忙しくなっていますが、体調をくずして休んでしまえば元もこうもありません。健康に留意し年度末を乗り越えましょう!

大盛況だった農業者発展フォーラム

2025.01.14

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。令和7年もよろしくお願いします。

 たびたび古い話で恐縮ですが、令和6年12月18日、当管内の農業者・法人が一堂に会する「由利地域農業者発展フォーラム」が開催され、200人を超える参加があり大いに盛り上がりました。


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フォーラムの全景


 筆者不在のまま、「今回はパネルディスカッションで行こう!」となり、「コーディネーターは農業振興普及課長にしてしまえ!(筆者想像)」と決まっていました。
 「地域農業の今後の展開~持続可能な農業経営と農地利用のために~」と題し、新規就農者と農業法人、関係機関がパネリスト・アドバイザーとして登壇しました。地域の農地を維持するためにどうすべきか、農業者の確保をどうすべきかの2点について熱い議論が交わされました。


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コーディネーターの筆者


 1時間30分という長丁場でしたが、あっという間に過ぎていきました。200人を前にしたコーディネートは初めてであり、さすがに1時間30分集中しっぱなしは、老体にこたえました。


 閑話休題。事前の打ち合わせでは、どんな格好で登壇するかと話題になり、「筆者はノーネクタイで行くから気楽な格好で」と申し合わせたのですが、当日は全員バリッと決めて、ある方から「ネクタイがないと首元が寒いから」と言われる始末。普段からネクタイだけは持ち歩くよう心に誓いました。

農産物審査のあれこれ

2024.11. 6

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。11月に入り日々の寒暖差が大きくなって老体に堪える季節になりました。

 11月1~5日まで、秋田県最大の農業の祭典「第147回秋田県種苗交換会」が鹿角市で開催されました。全県から優れた農産品が出され今年も大盛況でした。全県規模のイベントもあれば、地元地域で開催される産業祭でも農作物の出品があり、普及職員が審査を行っています。
 10月下旬には、由利本荘市の矢島地区と鳥海地区で産業祭の審査を行ってきました。地域の特色あふれる農産物が出品されており、俵米からサイレージまで様々です(写真1)。俵米は3点でしたので、全力で審査するも一瞬で終わりました(写真2)。大変なのは、果樹です。約20点出品され、りんごだけでも品種は数種類。だが、さすが普及指導員! 1時間かけてじっくり上位を選定していました(試食したかったな...)。


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写真1:特色ある出品物


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写真2:真剣に審査する筆者


 数十年前は、地域の産業祭でも100点を超える出品があり、面白い形の珍品コーナーもありました。振り返るといろいろなことを経験しました。小豆の審査をしていると、小さい動くモノがたくさんいたので、何かと思ったらアズキゾウムシの大群がわらわらと出てきたり(いつの小豆だったんだろう)、加工品では不思議な粉末を試食させられ、ただただ苦いだけだったこともありました。農産物審査終了後、引き続き地元のど自慢大会の審査もお願いされたこともあります。今となっては、楽しい思い出です。
 来年度は、もっと出品してもらえるよう現地指導に力を入れようと、ジャンボカボチャを見ながら決心を新たにしました。

そば研修会で四半世紀ぶりの再開!

2024.10.23

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。7月中旬の豪雨災害で被災者支援を行っていたため、更新が遅くなって申し訳ありません。

 昨年度よりも現地活動時間が減ったため、ネタに苦労しており、古い話で恐縮ですが、6月26日に管内で開催された「そばの里づくりプロジェクト事業現地研修会」を紹介したいと思います。
 今年度もそばを10aあたり100kg穫ろうという実証ほが設置され、今回は、鶏ふんペレットが収量にどう影響するか実証しました。4月中旬に筆者を含む作物担当4人で鶏ふんペレットを330kg散布しましたが、老体に鞭を打ったせいか数日関節の炎症に苦しみました(若くないな)。当日は全県のそば生産者等が集合し、関係者で熱い情報交換がなされました。写真を見ると、白いそばと日焼けした顔のコントラストが見事です(写真1、2)
 後日坪刈りをしましたが、いろいろあって収量結果はまだ出せていません(令和6年10月21日現在)。


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写真1:実証ほの概要を説明する筆者


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写真2:実証ほ場


 そのとき、とある生産者が「片野さん、オレわかるか?」と話しかけてきました。顔を見た瞬間、25年ほど前にタイムスリップしました。当時、大変お世話になった農家でまさか四半世紀ぶりにそば会場で再会するとは思いませんでした。
 お互い年はとったものの、あの頃の勢いは顕在です。もう、そばの研修会はそっちのけで、昔話に花を咲かせました。普及職員の財産は農家との繋がりだなぁとしみじみ感じました。

 それよりも早く収量調査・分解調査をしないと...

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