栃木県
髙橋陽平
髙橋陽平
栃木県河内農相振興事務所の髙橋です。事務所は県都・宇都宮市にあります。野菜の技術指導担当ですが、現場でも職場でも人とのコミュニケーションを最も大切にしています!資格のまだない2年目普及員です。
2022.02.14
11月に投稿した加工用にんじんの続報です。
冬になり、大きく育ったにんじんも収穫を迎えています。
水田で新たに作付けを始めた生産者は機械化が進んでおらず、収穫は手作業が中心で人手が必要です。そんな中、農福連携の取組が始まりました。
機械で掘り上げたにんじんをコンテナに詰める作業を施設利用者にお願いしています。利用者がひたむきに取り組んでくれるのであっという間に作業が進み面積拡大につながると、生産者は大変喜んでいます。
もっと多くの作業に携わってほしいと考えて、出荷調整機を導入した生産者もいます。施設利用者は刃物が使えないので、調整作業は機械にやらせて利用者には箱詰め作業をお願いしています。利用者に作業を楽しんでもらえるよう施設スタッフも工夫しており、生産者、施設、利用者の3者が前向きに関わっています。
このような取組の輪が広がっていき、地域人材の活躍の場につながれば、将来にわたり持続していく農業が実現するかもしれません。
2022.01.27
当地域には、農協のニラ部会の女性生産者や男性生産者のパートナーで講成される「にら女性勉強会」があります。女性農業士が発起人となり平成30年に始まった取組で、年に3回程度集まって現地検討会や座学を行っています。
この会の特徴は「参画型」というところです。メンバーからの意見・要望に基づき事務局(振興事務所・農協)がテーマを選んで開催しており、メンバー間での意見交換や質疑応答が勉強会の大半の時間を占め、自由闊達な会となっています。
先日の会では、女性が携わることの多い「脱気作業」(にらを袋詰めする際の空気を抜く作業)を実演形式で行いました。脱気が上手な生産者の事例をあらかじめ動画で撮影し、それを見て学んだ後に実際に各自が脱気作業を実施したところ、「こんなやり方があるんだ」「自分より上手ですごい」「こんなに早くできるんだ」など様々な意見や感想が飛び交い、大いに盛り上がりました。
一般的な部会活動は男性が表に出てくることが多いと思います。そういった「役割分担」が当たり前だったのかもしれません。しかし、男女に関わらずいろんな経営のあり方があり、また、役割分担ではなく「男女それぞれの強み」があります。にら女性勉強会では「女性」という枠組みにはなっていますが、男女を分ける為ではなく、これまで出番の少なかった女性が一歩前に出られる機会としていけたらと考えています。
2021.11.12
初投稿です! よろしくお願いします。
栃木県と言えばもちろん、いちご! ではありますが、今回はにんじんの話です。
栃木県はにんじんの産地としては有名ではありませんが、宇都宮では、露地野菜振興の一つとして、水田を活用した加工用にんじんの作付拡大に取り組んでいます。
にんじん栽培最大の難関は発芽。宇都宮では年内に収穫するために7月に播種しますが、昨今の酷暑で土壌が乾燥してうまく発芽しない年が続きました。そこで取り組んだのが畦間かん水。用水を活用した夏の水田ならではのGood! な方法です。
無事に発芽したにんじん達は、収穫に向けてぐんぐん育っています。収穫の様子は後日報告したいと思います。(農福連携の収穫風景が見られるかも・・・)
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