気づきの種をわけてもらう
2023.03.13
視察研修のその後、みなさんはどうしているでしょうか。
私は、実は視察が苦手です。視察は視察先の方の先駆的な取組を聞かせてもらえる貴重な時間です。そのため、必ず1つ以上、自分の産地に持って帰った種(アイデア)を根付かせるぞと、視察前も視察後も自分の肩に力が入ります。準備段階の調査も念入りに行い、エネルギーを使うという意味で、視察は緊張するし、苦手です。
かけた熱量の分、得るものはとても大きいです。参加したメンバー同士で意見交換を行う良いきっかけにもなります。
昨年度の笠間市のクリの取組の視察では、"地域課題解決手法の習得"を目的にお伺いし、たくさんのきっかけと気づきを持ち帰らせてもらいました。
今年は、お聴きしたお話、いただいた資料、実際の取組をお手本にしながら、私たちの地域でも種を蒔くことができました(わたしはブドウ、後輩はクリ)。
過大評価ではなく、できた、と私は感じています。これをゆっくりと笠間市のみなさんのような取組に、地域のみなさんと関係機関一緒に育てていくところです。
視察を受け入れる側の場合、あのときの皆さんは今、どうしているだろうかと考えることがあります。
伺う側だった場合は、その後を伝える機会があればと思います。
しばらく時間が経ちましたが、笠間市役所様、JA常陸様、笠間地区栗部会、そして視察をコーディネートしてくださった笠間地域農業改良普及センター、園芸研究所、何より生産者の皆様、あのときは本当にありがとうございました。
悩む度に、あの日お聴きした皆さんのお話と顔を思い出します。よちよち歩きの私たちの取組を励ましてくださったことが、いつも背中を押してくれます。
左上 :担当地域で貯蔵試験をしたクリを焼き栗に
右下 :貯蔵クリの腐敗調査
視察に苦手意識はあります。でも、視察は実りの多い活動です。
次の良い機会に巡り合ったとき、しっかり種をつかめるよう、日々、自分自身という土を育てていきたいです。