天荒を破る
2022.03.16
令和3年度の普及員試験が終わると(お若いみなさんはおつかれさまでした)、早速次の普及員試験の準備がはじまります。つまり、受験生に対して、諸先輩が『読むと参考になる本』を提案する季節です。
写真にある3冊を渡された受験生は、「全部読めるかな」と小さくプレッシャーを感じている様子でした。今、全部読めなくても、こういう文献があると知るだけでも大事だなと思います。
私も試験を受けた10年ほど前、OJTの先輩に杉本忠利さんの『岐路に立つ普及事業』を読むようすすめられました。岐路に立つと書かれてから約20年。前にすすみながら、いまだ岐路にいるように感じています。
左 :机に積まれた本 / 右 :私も読むことをすすめられた本
ちなみに「読めるかなぁ」という受験生に、私は私で1冊おすすめしました。
『おもしろ生態とかしこい防ぎ方モグラ 井上雅央他著』です。
モグラ対策として役立つことはもちろんですが、課題(システムの欠陥)を発見し、実証→普及へと繋げていく考え方と技術が記載された、とても読みやすい本です。著者の井上さんがあとがきに書かれていることは、まさしく"普及指導"だと、読んだ際に感じました。
私にとって読書は、自分自身を顧みたり考えを整理するのに有意義なものです。若者にすすめるだけでなく、新しい1冊を私自身も探して、読んでみようと思います。