普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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大分県
鹿島和之

鹿島和之

大分県北部振興局で農業青年や農村女性などの担当をしている鹿島です。大分県国東市生まれ、愛媛大学卒。平成13年に大分県に採用されました。今は豊後高田市に住んでいます。

お世話になりました

2020.04. 9

 報告が遅くなりましたが、人事異動により、4月から大分県農林水産部新規就業・経営体支援課勤務となりました。


 北部振興局勤務時には水田畑地化や農村女性、農業青年など多岐にわたる業務を担当したお陰で、多様で前向きな生産者とお目にかかることができました。
 そして、令和元年度は「みんなの農業広場」でブログを執筆させていただき、少ない投稿にもかかわらず、「見たよ!」とお声かけいただくこともあり、このような普及活動を発信する場所を、もっと早く知っておけばよかったと思いました。


 最後になりましたが、北部振興局3年間の勤務で一番食べ、最近では家でも免疫力アップのためによく食べるようになった、大分県産味一ねぎを使用した「ネギしゃぶ」の写真を掲載します。


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 これからも笑顔を忘れず、農業を明るく楽しくできる人間になれるように努力していきたいと思います。
 1年間ありがとうございました。

女性農業者の経営ビジョン発表会

2020.02.25

 大分県では、女性農業者が自ら経営ビジョンを立て、それを実践できる経営者となるよう支援し、将来に渡って農業を持続・発展させて行く担い手とすることを目的に、「大分県女性農業経営士養成講座」を開催しています。


 今年度は6月~1月までの間に計5回の研修を行い、経営ビジョンの必要性、先輩女性農業者の取組、労務管理や人材育成などの多岐にわたる内容を学びつつ、自らの経営ビジョンを練り上げてきました。

 その経営ビジョンの発表会が2月17日(月)に開催され、新たに16名(うち北部振興局管内から5名)の大分県女性農業経営士が認定されました。


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経営ビジョン発表の様子


 内容は農業経営だけにとどまらず、自らの人生、また、夫や子どもとの関係など、発表者が最も大切と考えている項目を主体においたビジョンとなっており、発表者それぞれの個性がにじみ出た発表でした。

 発表後には女性特有の「共感」を主体とした質疑応答が行われ、発表者が共感から新たな発見を得られる、有意義な時間となりました。


 これからの時代は、「女性の時代」であると言われていますが、女性が元気な農業経営体は活力がある、ということを改めて感じた1日でした。
 今後も女性農業経営士養成講座等を通じ、将来の大分県農業を支える農村女性の育成を進めていきます。

農業青年プロジェクト発表大会を開催

2020.02. 5

 農業経営者としての資質向上を図るため、農業青年が日頃から実践しているプロジェクト活動や自らの考えをまとめて発表する意見発表を、普及指導員は支援しています。

 その発表の場となる「令和元年度 北部地域農業青年プロジェクト発表 P-1グランプリ」が1月15日(水)に開催されました。
 北部振興局管内の中津市、豊後高田市、宇佐市の農業青年が、プロジェクト発表3課題、意見発表2課題で発表を行い、指導農業士などの審査により、それぞれの部門で最優秀賞が決定しました。


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P-1グランプリの様子


 発表会後の研修会では、ほめる教育研究所の竹下代表から「コミュニケーションを深め、自分と周りを輝かせるほめ達の極意!」という演題で講演を頂きました。組織の中でほめることの重要性、価値は一つでも伝え方は多様、コンプレックスは可能性を引き出すスイッチ等、心に響く言葉が多くちりばめられた内容でした。


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ほめる教育研究所 竹下代表の講演


 1月30日(木)には「令和元年度大分県農業青年プロジェクト実績発表大会」が開催され、管内からはプロジェクト発表1課題、意見発表2課題が出場しました。
 残念ながら、管内の受賞者はいませんでしたが、昨年度の本大会優秀賞・九州ブロック最優秀賞を受賞したプロジェクト発表「固化性培土で働き方改革を!~3年間の記録~」を行った豊後高田市の白ねぎ栽培者のSさんについて、2月に開催される全国大会出場の激励会が行われました。


 また、発表会後の研修会では、農業青年組織のOBによるパネルディスカッションが行われ、今の農業青年や組織、そして農大生に向けた熱いメッセージが伝えられました。


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大分県の農業青年大集合!!


 このように、プロジェクト発表等を通じ、将来の大分県農業を支える農業青年の活動がより一層活性化するよう、支援を続けます。

誰でも書ける!手書きPOPづくりセミナー

2019.12. 9

 農家が作った農産物や加工品を直売所などで売る時に悩むのが「どうやってお客さんに良さを伝えるか?」。この悩みを解決し、売上向上につなげることができるのが、店頭に掲示する「POP」ですが、作り方がわからないという人が大多数です。という私も字も絵も下手で、POPは自分ではできないと思っていました。

 そこで、『「手書きPOP」のつくり方』という本を出されている山梨県の増澤美沙緒さんを講師にお招きし、手書きPOPづくりセミナーを開催しました。


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POPセミナーの様子


 増澤さん曰く、「とにかくPOPは、絵心がなくても字が汚くても、作成手順とコツ、そして繰り返しの実践があれば、誰でも書けるようになる」とのこと。

 そして、POP達人への道は
 ①順番をマスターする。
 ②効果的な内容をマスターする。
 ③POPを目立たせる。
 ④POPの楽しみ方をマスターする。
 ⑤実際に書いてマスターする。
の5点であり、増澤さんの説明後、参加者で実際に手書きPOPを作成しました。


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私が作成した「おせち」のPOP


 すると、皆さん初めてとは思えないぐらいの、すばらしい手書きPOPが完成しました。中には翌日、実際の店舗で作成したPOPを掲載したところ、その商品が売り切れてしまったという効果を実感した方もいました。


 増澤さんのブログにも本セミナーを掲載して頂きましたので、お時間あればご一読下さい。

横の繋がりで笑顔をもたらす「みかんぶ」

2019.10.18

 大分県には、農山漁村の女性で組織するおおいたAFF女性ネットワーク(以下、AFF)という団体があります。AFFでは女性の資質向上を目的として各種研修会や視察研修を行っていますが、今年度から柑橘農家の女性に特化した研修を開催する「みかんぶ」を設立し、活動を行っています(事務局は私です)。


 これまでに2回の研修会を開催し、それぞれの農園の視察、農協の集出荷施設の視察を行っています。参加者からは毎回、「いつもは旦那が研修会に参加しているため、人の農園をみたり、経営を聞いたりする機会が少ないので勉強になる」「このやり方はうちでもできそうなので、帰って実践しよう」「柑橘農家どおし、同じような悩みが多く、皆さんの課題解決の方法を知る事ができる」など、女性ならではの意見が色々と聞かれます。


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左 :第1回研修 農協の集出荷施設視察 / 右 :第2回研修 会員の果樹園視察


 普及活動をしていると自分自身、色々な農家とお会いするため、「農家は、隣近所や同じ品目を作っている人とはお互いに情報交換し、色々と知り合っている」と勝手に思い込んでいましたが、「みかんぶ」を通じ、その考えを改めました。
 目の前の栽培・経営に一生懸命で、実は横の繋がりの機会が少ない農家(特に女性は家の外に出る機会が少ない)に交流と学びの機会をつくることで、新たな出会い・発見が生まれ、農家が次の一歩に進み、経営発展もできるのだと感じる今日この頃です。

 あわせて、女性を対象とすることで、女性の特徴である「共感」により、参加者それぞれの課題を全員の課題としてとらえて解決方法を議論したり、学んだ良い点をすぐに実践に移したりと、男性を対象とした研修では起こりにくい効果も生まれています。

 「みかんぶ」は、今年度あと1回の研修を計画しており、会員で和気あいあいと県外に視察研修ができるといいなぁーと画策しております。

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