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富山県
井上徹彦

北陸ブロック農業青年会議

2018.11.22

 今年も11月15日~16日にかけて、北陸ブロック農業青年会議が開催されました。
 この会議は、北陸地域(富山、新潟、石川、福井)の青年農業者が一堂に会し、日ごろの活動を通じて得た知識や技術、プロジェクトの成果を相互に交換するとともに、組織活動強化のための研修を行うことで、自信と希望をもって農業に取り組む意欲を高めることを目的としています。


 今回の大会は「若い力で切り拓け! 農業新時代」をテーマに、各県の代表者がプロジェクト発表と意見発表を行いました。
 富山県からはHITS(氷見射水高岡地区青年農業者協議会)所属の酪農家の青沼夫妻が発表。この発表を応援するため、、高岡農林振興センター管内の2組織から計13人の参加がありました。

 

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左 :青沼光さんによるプロジェクト発表の様子
右 :青沼佳奈さんによる意見発表の様子


 結果、「酪農が日本で100年後も続いていくためのclover farmの取り組み」を発表した青沼光さんが最優秀賞を、「みんなの身近な牧場に」を発表した青沼佳奈さんが優良賞を受賞しました。
 光さんは北陸ブロック代表として、来年2月26~27日に開催される全国青年農業者会議で発表することとなり、全国でも高評価が期待されています。


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富山からの応援団も加わって記念撮影しました


 併せて、新潟市農林水産部ニューフードバレー特区課の斎藤課長から、「新潟市革新的農業実践特区 ~新潟市における農業特区の取組~」と題した講演がありました。
 そこでは、平成26年5月に「ニューフードバレー特区」として、大規模農業の革新拠点として新潟市が国家戦略特区指定された経緯や、その後の規制緩和により①全国初の企業参入による特例農業法人の設立、②農地への農家レストランの開設が認められ、農村地域の雇用創出と交流人口増につながったこと、③農業支援外国人の派遣契約期間の3年間が『通算』3年間となったこと、などの説明がありました。


 翌16日には、その規制緩和により(有)高儀農場が平成28年5月に農地に開業した農家レストラン『ラ・トラットリア・エストルト』を見学しました。
 天然木をふんだんに使った店内に入った参加者は、規模の大きさと、これらの施設が農地に建てられていることに驚くとともに、うらやましさをにじませていました。
 高儀農場の高橋専務によると、敷地内での来客の滞在時間をさらに伸ばすため、イチゴの観光農園の増設と農家民宿の営業なども検討しているとのことでした。


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『ラ・トラットリア・エストルト』の外観と店内の様子


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高橋専務が(有)高儀農場の経営について説明中


 今回、会議に参加した他県の青年農業者は意識の高い方が多く、富山県の参加者は、交流によって良い影響を受けたことと思います。
 全国農業者会議での青沼光さんの発表にも、HITSから青年農業者が応援に行く予定です。その際にも参加者がたくさんのことを学び・感じて、大きく成長して欲しいと願っています。


 なお、公私ともお忙しい中、今回の受賞報告のため青沼夫妻が県農林水産部長と高岡農林振興センター所長へ表敬訪問に来られました。ありがとうございます!


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左 :農林水産部長への表敬訪問(マスコミの取材中)
右 :高岡農林振興センター所長への表敬訪問


井上徹彦

富山県砺波農林振興センターで、花きと薬用作物の担当をしています。 担当地区は南砺市で、チューリップ球根と小ギク等切花生産者を中心に技術指導をしています。

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