ハウス内環境の見える化
2018.12.26
調査の一環として、近所のイチゴ栽培農家に環境計測機器を設置したところ、事務所にいながらにして、ハウス内の状況がわかるようになりました。
機器を設置させていただいた生産者は県内ではかなり高いレベルの収量を上げており、栽培環境を計測させてもらうことで、高収量をあげるポイントがわかるのではないかと期待しています。
今日は久々に生産者のほ場を訪問して、生育状況を見させていただきました。
実際の株はカメラで見る印象よりもずいぶん大きかったです。気温、地温、炭酸ガス濃度、どれをとっても生育が進んでいるだろうと思っていましたが、与えている液肥の濃度も高めということから、他の生産者のほ場よりも株が大きいわけだと納得しました。摘葉、摘果、芽の整理もきちんと行われていました。今年は2番目の果房が出てくるのが遅いとのことで、年明け以降の収穫がやや心配です。
ほ場で撮影。株が大きく育っているので、果実を覆い隠しています
計測したデータはほぼリアルタイムで確認できるため、生産者の方も「スマホでハウス内の状況がわかって便利。データを見ながら加温機や炭酸ガス濃度の設定を考えている」と話してくれました。あとは、2分ごとに録りためられていくデータを、今後に向けてどのように処理していくのかが課題と思っています。データを入れるだけで簡単に処理してくれる、そんなアプリがあるといいけれど・・。
定点カメラ。経時でみると、生育の進み具合がわかります
11月10日
年末はイチゴ生産者の方々にとってはたいへん忙しい時期です。おいしいイチゴをたくさんつくり、消費者のみなさんを笑顔にしていただきたいです。