直播栽培のエゴマの収量調査を行いました
2020.12.22
大田市内のエゴマは、ほぼ収穫が終了しました。
今年は梅雨の長雨と梅雨明けの日照り続きが影響して、播種や定植時期が数日違うだけにも関わらず生育に大きな幅があり、同じ農家でもほ場によって、10a当たり10kgから70kgという大きな差がありました。
天気に大きく左右された年でもありますが、収穫前には「花鶏(アトリ)」という渡り鳥が群れでやって来て、エゴマをついばんでいくという被害も発生しました。今年度の平均収量は、10a当たり約17kgと、利益が出ない状況です。
市内で初めての直播栽培。播種後の大雨で種が流れてしまったほ場以外は、おおむね順調に栽培することができました。
2カ所のほ場で実施した坪刈り収量調査は、それぞれ10a当たり97kgと92.3kgで、目標の50kgを大きく上回ることができました。
坪刈り収量調査は、丁寧に時間をかけて種子(実)をふるい落として集めた収量なので目標を上回ることができましたが、収穫ロスを含めた実収量は10a当たり50kgと、坪刈り収量の約半分となりました。しかし、手間を省くことができれば面積拡大が望めます。
現在、「エゴマ直まき栽培暦」を作成していますが、エゴマ栽培では栽培技術に加え、収穫技術の向上が重要だと言うことがわかりました。
「えごま油」は産直などで販売していますが、今年はコロナ禍のためか売れ行きが鈍いと言うことです。