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島根県
長妻武宏

亥年末にイノシシの話

2019.12.27

 今年もイノシシの被害が多くありましたが、柵の普及により、年々少なくなってきたように思います。
 以前は、農作物の防護の物理柵としてトタンが使われてきましたが、近年、ワイヤーメッシュ型の柵が多く使われるようになりました。集落ごとワイヤーメッシュ柵で囲うこともありますが、数年もすると、イノシシの出入りが確認されるようにもなってきました。
 農家から相談を受けることもありますが、面的な変更が簡単にできる心理柵として、利用実績がある電気柵を勧めることがほとんどです。ただし、電圧などの管理をしっかりするよう指導をしています。


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イノシシの寝床(左)と、電気柵(右)


 今年、美郷町に山くじらブランド推進課が新設され秋には「山くじらフォーラム」が開催されました(山くじら=イノシシのこと)。
 美郷バレー(シリコンバレーをもじって)として産官学が集い、新たな電気柵の発表もありました。


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 昨年の豪雨災害では、イノシシ処理施設が水害にあいましたが、現在は新設工事が開始されています。
 ジビエ料理の食材として、イノシシ肉「おおち山くじら」が全国的に販売されていますので、見かけたら手に取ってもらえればと思います。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

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