スマート農業が身近になってきました
2019.02.27
~平成30年度全国農業システム化研究会最終成績検討会~
全国農業システム化研究会の最終成績検討会が開催されました。
この研究会の運営委員となって、4年が経過しようとしています。
平成27年度には、稲WCSのダイレクトカットマシンなどがありましたが、現在は、状況が変わってきたように思います。
検討会初日の昼休みには、農業機械の紹介映像が会場に映し出されました。
4年前には、無人トラクタが昼夜関係なく水田で作業するというアニメーションが映されました。そのときは、まだまだ先の話だと思っていましたが、今年度は全体会議での鹿児島県農業開発総合センター大隅支場の発表、また、私が司会を担当した第2分科会では、秋田県北秋田地域振興局農林部農業振興普及課の発表で、自動操舵システムのトラクタを使った実証の報告がありました。
新規採用の時、研修で新人普及員9人が約40a水田に、田植機を使って田植えをしたことがあります。交代で田植機を運転するわけですが、曲がったり、欠株しながらの研修でした。
現在、直進キープ機能付きの田植機が使われ始めています。まっすぐ植えられていないと「古い機械を使っていますね」と言われる時がすぐそこまで来ていると思います。現場にいるとあまり感じませんが、この検討会へ参加すると、スマート農業がごく身近に感じられます。
畜産でのトラクタ利用は、飼料作物の栽培・収穫もありますが、年間を通して使う牛糞堆肥を製造するときの攪拌などにロボット技術が使えれば、牧場の労働力不足が解消されると思いました。
島根県からは今年度、発表者を含め9人が参加し、第2分科会では小豆の生産性向上に関する実証調査、第3分科会ではキャベツの排水対策の実証調査結果を発表しました。