耕種農家と畜産農家の稲WCS意見交換会
2019.01.15
津和野町では、平成12年頃から稲WCSの取り組みを始めています。
町では近年、集落営農がダイレクトカットの機械を購入し、稲WCSを生産して畜産農家へ供給していますが、これまで耕種農家と畜産農家の意見交換は行われておらず、今回が初めての意見交換会でした。
畜産農家(和牛繁殖)からは、稲WCSの品質向上について、きちんと水分調整をしないため、飼料として使えない物がたくさんある、という意見が出ました。繁殖牛としては、籾部分の堅さなどにはあまりこだわらない、という意見も。
サイレージづくりには水分調整が重要です。機械の中で一気にロールまで行う場合は、刈り取り時の水分が70%以下になるよう、刈り取り前から水を切りますが、昨年は雨などが降って、飼料に向かないものも多くできたと聞いています。
今年度は比較的天候に恵まれたため、昨年のような悪いものは少ないと思いますが、耕種農家からは、どうすれば水分が把握できるか? 高いときの対処は? などの質問が出ました。
稲の水分70%の見極め方法などを説明しましたが、現物を見ながらではないので、耕種農家にはわかりづらかったと思います。
一番良いのは、使用する機械に水分の判別や乾燥などの機能があることで、これがあれば品質は上がると思います。
また、今後は茎葉部分が長い品種の利用が見込まれるので、高刈りしなくてもよい方法なども必要になってくると思われます。