JGAP指導員・基礎研修を受講しました
2018.03.30
昨年11月に、大阪市のドーンホールで開催された、JGAP(家畜・畜産物)指導員・基礎研修を受講しました。
日程は2日間でしたが、島根県からの参加では前泊が必要で2泊3日の研修でした。
受講者は、各県の畜産関係者。グループワーキングの顔ぶれは、普及員と家畜保健衛生所の獣医師でした。
JGAPでは、アニマルウェルフェアや自給飼料栽培周辺のほ場情報など、日頃の指導の中ではあまり対応していない部分がありました。
鶏や豚など自給飼料の生産がない場合は、農場の中の管理が中心なので、取得も比較的スムーズにできると思います。しかしながら、自給飼料を生産する場合は、栽培ほ場に隣接するほ場の農薬散布状況などを確認する必要があり、地域との連携が必要となるため、島根県内だと農産や集落営農担当普及員との連携も必要になってくるのかな? と思いました。
JGAP(青果物・穀物)については、2009年に基礎研修を受けていますが、有効期限が切れています。
島根県のGAPに準ずる認証制度では、「美味しまね認証」があります。
当時、島根県の普及員でJGAPの基礎研修を受講した人は少なく、青ネギの美味しまね認証指導をした経験があります。私は畜産の指導員なので、青ネギについての詳しい知識はなかったのですが、基準書に基づいて指導していけば、全体が見えてくるということに気づきました。
現在はまだ、畜産関係者がJGAP(家畜・畜産物)指導員・基礎研修を受講している状況にありますが、畜産以外の普及員についても、畜産JGAPを理解しておく必要があると思います。
「美味しまね認証」制度にも畜産がありますが、JGAPに先行して開始されているため、アニマルウェルフェアなどの項目がありません。隠岐の担当をしていた時、隠岐牛の生産法人の「美味しまね認証」の指導をした関係で先日、場長に会った時にJGAPの話をしましたが、「美味しまね認証を維持するのも大変なのに・・・」と、やる気と手間を両てんびんにかけているような状況でした。