鳥獣害対策の点検にもドローン活用を検討中
2018.12.21
今年度当普及センターに配備された撮影用ドローンは、作物や果樹の栽培状況確認等に利用してきました。
色々な使い方を模索している中、今回は、鳥獣害対策のモデル集落における、集落内の圃場点検作業に利用できないか、検討しています。
近年は、鳥獣害対策として集落や地域単位等広域にワイヤーメッシュを設置するのが一般的な取り組みとなっていますが、イノシシ等に破損させられたままで、メッシュの機能が発揮できない状況になっている場合が多く見受けられます。
そのため、定期的に集落等地域で、共同での点検に基づく管理・補修が必要なのですが、広域であること、また、山中や急傾斜地に設置した場合等では労力的な負担が大きいことなどから、なかなか点検が実施されずにいる状況です。そのため、この集落点検を効果的に行うことにドローンが利用できるのではないか、ということになりました。
集落点検の様子。通路からの点検(左)と、傾斜地の山中での点検(右)
左 :イノシシによるメッシュの破損個所
右 :トタンで補修したメッシュ
具体的な活用方法として、急傾斜地の点検に、ワイヤーメッシュに沿って飛行・撮影して、破損場所の特定や上空から圃場全体の状況確認をおこない、水稲の被害場所から侵入口の予測につなげられないかと考えています。
まずは、管内のモデル集落での点検作業に役立てられるよう、準備を進めていきます。