本格貯蔵の温州みかんの管理状況を確認!!
2018.02. 5
当普及センター管内の大和地区では、「あんみつ姫」ブランドで温州みかんを生産しています。その主力は年内に収穫し、年明けの2~3月まで貯蔵して出荷する青島温州です。収穫後に、みかん専用の貯蔵庫に入庫して、3~4か月間、貯蔵管理を行っています。
先日、生産者がそれぞれ管理している貯蔵庫を巡回し、今年の貯蔵状況の確認会を実施しました。生産者ごとに貯蔵庫の状況(大きさ、入庫量、通気具合など)は違いますが、近年になく低温が続く今年は、着色の進みは遅いものの、貯蔵中の腐敗は少ない状況でした。
左 :生産者の貯蔵状況を確認
右 :興味深く貯蔵庫の構造を視察する生産者
巡回する中で、貯蔵出荷に向く栽培管理試験園の貯蔵果実を比較し、生産者に処理効果を確認してもらい、生産者自身の栽培状況や貯蔵庫の能力・機能に合わせ、自分の園に向く栽培管理方法を検討するよう指導しました。
また、室内検討会では、貯蔵庫管理の効率化や適正化を図るため、貯蔵管理中の貯蔵庫内の温湿度データが、どこでも自分のスマートフォンで確認できる機器を紹介しました。これに興味を持つ方も多く、向上心のある若手の生産者などは、すぐに導入を決めていました。
これからが貯蔵みかんの出荷期になります。今年は裏年傾向で生産量が少なくなっていることから、高単価での販売が期待されています。