青森県
伊藤和彦
伊藤和彦
青森県上北地域県民局農業普及振興室で野菜の産地育成を担当しております。仕事のストレスを家の家庭菜園で癒し、家庭菜園の疲れを忘れて普及活動を行っております。
2017.02.24
2月9日(木)、十和田おいらせ農協主催の夏秋トマト営農講座が十和田市で開催されました。
平成28年度の販売金額は増加したものの、8月の台風による収量減の影響で、目標の3億円は達成できませんでした。気田部会長からは、「来年こそはみんなで販売金額3億円を達成しよう!」と、あいさつがありました。
普及振興室では農協と連携して、今年から単価の高い9~10月出荷を増加させるための「6月定植」と、高品質生産に向けた「摘果(花)」を推進しています。
実施した農家の9~10月出荷量は確実に増加しており、その効果を再確認できました。
左 :摘果(花)の効果について説明しています
右 :新品種の特性について説明する奥原氏
(株)タキイ種苗の奥原氏からは、「桃太郎セレクト」に代わる新品種「桃太郎ワンダー」の品種特性が説明されました。「桃太郎ワンダー」は、「桃太郎セレクト」と比較して品質が良く、樹勢が強いので生育後半の収量増が期待できる有望品種です。
また、「産地課題アンケート調査」もあわせて実施しており、販売金額3億円達成に向けて死角はありません!
2017.02.17
1月24日(火)、ゆうき青森農協主催の第9回おいしいながいも決定戦の審査に、JA全農あおもり職員とともに参加しました。
この決定戦は、産地で予選を行い、本戦は消費地でお客様の人気投票で順位を決定するもので、今年は台風の影響で出品数が2割ほど少ない39点となりました。
農協職員が糖度とこく味を調査した内部品質点に、全農あおもりと農業普及振興室が審査した形状点を加えて選抜後、実際に試食して上位5点を決定しました。
予選を通過した5点のながいもは、1月28日(土)に宮城県仙台市の量販店での本選に出品され、一般のお客に試食してもらう人気投票で最終順位が決定されました。
当日は、同農協の販売戦略室による「ながいもから揚げ」試食宣伝会と、ながいも(1本・カット)、にんにく、黒にんにく、ドレッシング等の即売会が同時開催され、大盛況のうちに、おいしいながいも決定戦が行われたとのことです。
2017.01.20
12月21日(水)、ゆうき青森農協主催の夏秋トマト実績検討会が七戸町で開催されました。
平成28年度は、8月に発生した3つの台風の影響から出荷数量が減少し、残念ながら、トマト部会が目標としている販売金額1億円は達成できませんでした。
しかし、3年前に農協と普及振興室がタイアップして実施した「産地課題アンケート調査」に基づいた技術指導等により、単価の高い9~10月の出荷量増加をねらった「6月定植」と、高品質生産に向けた「摘果(花)」、「全摘葉」による裂果対策が定着し、A品率はここ数年間で最高となりました。
この日は、時代や環境によって変化する生産者のニーズを把握し指導に生かすため、同様のアンケート調査を行いました。
左 :アンケートについて説明しています / 右 :実施した産地課題アンケート
今後は、この結果をわれわれと生産者が共有するとともに、農協が作成している「個別カルテ(出荷データ)」とリンクさせることによって、生産者ごとの課題を明らかにし、より濃密な指導を行うこととしています。
2016.12. 5
11月6日、七戸町白石分館地区にある無人販売所「白石山(しろいし)の恵み」の反省会が行われました。
「白石山の恵み」は昨年から営業しており、今年の売上げは5~10月までの6か月間で前年比185%と好調でした。この売上げの伸びは、住民の予想を大きく上回るもので、大きな自信となりました。
この無人販売所は、集落活性化を目的に設置されたことから、売上げの2割は地域のために使うこととしており、少子化に伴い休止していた夏祭りと、同集落で歌い継がれてきた「上原子のナニャドヤラ盆踊り」の復活にも活用されています。
人口減少や高齢化が進む中で、白石分館地区の取組はささやかな事例かもしれませんが、住民のやる気を引き出し、将来につながるきっかけとなりました。
左 :一生懸命に勉強しました / 右 :手作りの無人販売所です
農業普及振興室では、この地域において、2年間で計11回の野菜栽培講習会を行うなど、地域の活動を支援してきました。
住民からは「2年間ありがとうございました」と感謝の言葉が相次ぎ、非常に充実した時間を過ごすことができました。改めて地域に密着した普及活動の大切さを実感しました。
2016.11.28
11月4日、「平成28年度東北町生き活き産業文化まつり」の行事として開催された、東北町役場主催「農林畜産物共進会」と、ゆうき青森農協主催「第40回東北町ながいも共進会」で審査を行ってきました。
「農林畜産物共進会」は、地域の特産であるだいこん、ごぼう等野菜類、穀類、飼料作物を含め計116点が出品され、「ながいも共進会」には、ながいも104点が出品されるなど、上北管内で最大規模の共進会となっています。
左 :真剣に審査を行ってます / 右 :多数出品されたながいも
今年は、8月中旬以降、3度の台風による大雨と強風の被害を受け、栽培に苦労した年でしたが、品質の高い農産物が多数出品されており、災害にも負けない農家の努力と高い技術に感動した1日になりました。