普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

大分県
塩崎洋一

牛のメイク

2022.09.26

 和牛全共もあるけれど、地元県での共進会もあるわけで、これに向けた予選会が地区で開催されるということです。
 この日は、わが地元、臼杵市の地区予選を通過した牛さんを手入れする巡回。
 K副主幹とともに伺うと、「おう、洋ちゃん。いま、どげえしよるんか、こんどここか」と、子供の頃からかわいがってくれていた農家さん。「実はなあ・・・・」と、近況報告しながら牛を引いている私でした。


 新入りの頃、ある町で地区予選が終わった日の出来事です。私の普及員人生の進路を決定づけた大先輩が、みんなの前でこう言いました。
「塩崎、明日から毎朝、こん牛を引き運動しち、わらずりするんぞ」
 もちろん私に拒否権などあるはずがありません。翌朝6時30分からの引き運動と、わらで牛の体を乾布摩擦、本番当日まで一か月ほど続きました。
 そして今がある、と言えるのですが、K副主幹に言いました。


 「いまどき、牛ん毛刈りしよる普及員は、あんたぐらいかえ、俺どうはしよったけど」と言うと、すかさず「塩崎さんも私も、化石かもしれんですね」
 普及員のスキルとは何か、永遠のテーマかもしれません。。。


blog_shiosaki160-1.jpg
背中がK副主幹。「こげえすりゃ農家のためになるんじゃけどなあ」が口癖です。なんだか、自分を見ているような・・・


blog_shiosaki160-2.jpg
農協Y課長さん。南部振興局時代に、一緒に牛の削蹄をした話を思い出しながら・・・

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ