普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

大分県
塩崎洋一

肉用牛の育成技術改善とプロジェクト

2020.10.13

 後継者活動のひとつに、自家の経営改善を図るためのプロジェクト活動があります。
 管内B市の後継者組織では、昨年度、発表委大会で総合優勝を勝ち取りました。これに続いて今年度も、その発表課題の続きをやっていたところ、青年の定例会で、牛の話になりました。

 「それなら、"ふりかけ"、やってみろうぜ、理屈はこうじゃ」とやってみることになったのですが、当然、それだけで終わらせないのが普及員。「そんなら、これをプロジェクトにしようや」と説得。やってみることになって、毎月の発育状況を把握することとなりました。部門担当は久しぶりに普及現場に着任したNさん。青年と一緒にプロジェクト開始となりました。

・青年の自家経営での課題発見、課題の共有。問題の係数把握と目標設定。
・これによるプロジェクト活動のプロセス。
・その中で、どのように現場で数字を把握するか。
・これを整理しながら変化をつかんで、結果を考察、実際に効果があったかどうかを並行してまとめる。
・青年の自家経営課題を解決する方向が出れば、これを地域、産地として手法を普及させていく。

 普及活動の真髄がここにある、と勝手に思っています。


blog_shiosaki147_1.jpg
「体高XX.Xcmです」と、Nさん。
「違う、俺が測る。△△.△じゃねーか、もう一回はかれ」と塩崎。
「あっ、△△.△でした。」
「そらそうじゃ、尺竿(しゃくざお)(※)が斜めじゃったんじゃ、しゃんと測れ、こげんふうに竿を持って、こげえ見らんと、斜めが分らんのじゃ」

まさにOJTです

「しゃくざお」は方言かと思います。体高計のことです

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ