時には山羊さん
2020.08.14
ある日、自宅に着いたら、家内が「いま、山羊に点滴しよる」とのこと。一昔前の家畜タイプではないけれど、かなり衰弱していました。
畜産普及員としては、何とかしてあげたいと思うところです。同じ食べさせるなら雑草チックなものよりはと、近くに生えていたカヤを小さく刻んでやり替えました。余分に刈り取って、翌日用に乾草調整もしてあげました。そして、ちょうど農家さんでテストするために仕入れていたバイパスタンパク飼料があったので、それを振りかけてあげました。
起き上がってムシャムシャと食べ始め、時間がたつと反芻もし始めたので、やれやれと思いきや、翌日に様態が急変して。。。。。
いろいろ聞いてみると、子ヤギの時からの衛生管理や飼養管理に問題がありそうでした。大学時代に実習で少し関わったくらいでは、やはり駄目だと思い、山羊のテキストを取り寄せて、改めて勉強を始めた次第です。
『頑張れ!』と思いましたが、悲しい結末となりました。
命あるもの、必ず寿命があります。受け入れていかねばならない出来事も起きます。
家内が獣医で開業しており野生動物保護にも関わっていますが、以前、交通事故でパトカーで運び込まれたバンビも、腰が立たないままで、やっぱり。。。。。
一方で、「かわいそう」と思う感情論主体の動物愛護精神は、本当にその子のためになるのかなど、色々と考えさせられました。