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大分県
塩崎洋一

見える化 その2

2017.03.23

 肉用牛の品評会で、「栄養度」という審査項目があります。簡単に言えば、肥満か肥満でないか、その度合いはどの程度かを審査の評点にします。
 審査は、牛さんの体のいくつかの場所を触って、審査する人の感触で、スコアを出す、客観的な数字での判断となります。
 もちろん、審査資格を有する方の判断ですので、心配することではありません。が、普及員が技術レベルを上げようとするならば、どうか。特に若手の普及員は、経験則では追いつきません。こうした手法が計数化できれば、技術指導のスキルアップも早くなります。


 E普及員はこう言います。
『「この牛は良い牛だ」と言われても、どこがどのように良い牛なのか解らない。「肋張り(※)がある」と言われても、どのようにそうなのか。自分には経験則がないので、どう良いのかが解らない。最近の若手は、みんなそうなのではないでしょうか』


 そこでE普及員、隣県の試験研究機関で開発されたという器具を使い、管内の農家さんの協力を得て、さっそくデータ収集です。
 牛さんの肥満度合いは、触って柔らかさを調べます。皮下脂肪の付き具合を調べるのですが、この器具は、果樹の硬度計を改良したモノだと言うことでした。


blog_shiosaki92_1.jpg
腰角の部分を調べています。数回計測して、平均をとります

肋張り :ろくばり。あばらの張りのこと。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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