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大分県
塩崎洋一

3年かかった・・・

2016.11.17

 肉用牛繁殖農家さん、当然、長年にわたって牛を飼っているのですが、その感覚というか空気感というか、「親牛を飼っている」ことと「子牛を飼っている」ことが、ごちゃ混ぜになっていることが多いようです。


 生まれてから3カ月程まで、子牛の育成が重要なことはこれまでも紹介してきましたが、エサの内容であるとか温度環境などなどを主にやってきました。ところが、牛舎構造は、親牛を飼うことと子牛を飼うことがごちゃ混ぜのため、得てしてその構造が親牛に合わせていることが多いのです。

 そこで、以下の写真です。少々解りづらいですが、違いがあります。


blog_shiosaki86_1.jpg  blog_shiosaki86_2.jpg
子牛の頭、上がりぎみでこの高さ(左)、下がりぎみでこの高さ(右)


 左の写真、子牛がエサを食べる時に、エサ箱の縁が喉につっかえてしまい、エサを気持ちよく食べることができません。水も同じです。

 この農家さんでは3~4年前から子牛の発育調査を行い、サプリを使ったりして、発育が改善されてきましたが、それでも個体差が出やすい状況でした。そこで、エサ箱の高さを下げて、子牛がエサを食べやすいようにしましょう、と言い続けてきたところです。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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