新人初講習会
2016.07.14
今年4月に採用されたY普及指導員、初の講習会開催です。
来年度の新規就農者に、土作りの話しをしました。先輩が横でスライドを動かしつつ見守っています。
無事に初舞台を終えたY普及指導員。実は、両親とも普及指導員です
ところで、私もこの日がありました。現地での講習会の初舞台です。
採用から3カ月あたりの7月、畜産の先輩が入院していた時のことです。
私がとった受話器の向こうから「○○農協ですが、今回お願いしていたサイレージの講習会は、予定通りで良いですか」との話し。何も知らなかった私は受話器を手でふさぎ、「すいません、○○農協でサイレージ講習会の話しですが、どうすれば良いですか~」と事務所の中で声をかけました。
「そらあ、お前がせなあ(それは、お前がやれ~)」の一声。畜産担当が私だけしかいないとはいえ、誰も振り向きもしてくれません。
「はい、わかりました。予定通りです。が、私が行きます。云々」と電話を切りました。
いまではありえないような、新人育成の風景です。
当日は、小規模な肉用牛農家の庭先で利用する、簡易サイレージの利用講習会でした。
資料は紙1枚。マジックでポイント3つ。しゃべりは10分で、あとは先頭に立って組み立て工事です。作業ズボンに地下足袋。実家で作業するそのままのスタイルで飛び込みました。
その日から、この農家さんが私の活動拠点となり、かわいがってもらったのは言うまでもありません。
思えば、これが絆物語の始まりでした。