普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

大分県
塩崎洋一

6次産業・・・・

2016.04.20

 今年度は少々色合いの違う仕事をやることとなりました。6次産業の所内窓口です。もちろん推進もやりますが、所内全体を扱うので、林業も水産も請け負います。
 今日は早速水産関係に足を運びました。普及活動としては仕込みの段階です。経過はいつかご報告することにします。


blog_shiosaki72_1.jpg
水産の普及指導員さんと一緒に、知り合いの漁師さんを訪ねました。同じ1次産業でも、港の空気感は農業とはずいぶんと違うように感じられます


 ところで「6次産業」は、みなさんご存知のとおり「1次産業・2次産業・3次産業」をミックスしてやっていくビジネスモデルが故の造語です。そして時に話題となるのが、三者を足し算で「6」なのか、かけ算なのか、です。

 私は足し算派です。かけ算ではどれかがゼロになると、全部ゼロだからです。言い換えれば、2次、3次が倒れる場合に1次まで倒れるような仕組みでは困る、ということです。
 そもそも、農林水産の1次産業側が、その生産物などに何らかの付加価値を加えて、外に販売なりを行うスタイルです。2次、3次の側の利益を重視したシステムは、いつか行き詰まると確信しております。


 「6次」の定義はいろいろあるようですが、「1次+3次」という、2次がなくても良いのではと思うのは私だけでしょうか。

 具体的にはグリーンツーリズムです。上手に商売すれば、1次と3次は、利益率の高いビジネスモデルが作りやすいと思っています。2次は利益率の低さを回転や規模でカバーせざるを得なくなる。なぜか、1次と3次は、生産技術や品質以外にも目に見えない付加価値が多種多様に存在している、と思うのです。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ