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大分県
塩崎洋一

新規就農者の経営確立に向けて

2016.04. 8

 管内は、県内でも温暖な気候を活かした園芸地帯と言えます。そのため、新規就農者への支援というか、おすすめの品目にイチゴがあります。
 今日はイチゴの担当と一緒に巡回し、途中で新規就農されて3年目の方々を訪ねました。
 私の元々の専門は畜産ですが、経営担当もしているので、今回はその目線での普及活動です。


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イチゴ担当のIさんと巡回しました。農家さんといい圃場といい、その観察力と気配りには頭が下がります


 新規就農される方は、色々な制度を活用して経営をスタートさせていますが、ご承知のとおり、初期投資の借入金初回償還が一つの山になっているようです。
 具体的には、借り入れて据え置き期間を設け、その間は問題ないように思えるのですが、初回の償還日を迎える頃に「お金がない」と思い始めるのです。


 もちろん皆が皆ではありませんが、明らかに生産技術習得が追いつかずに償還が厳しくなる方、生産は良好で売上を見れば払えるはずなのに、生活費に消えてしまっている方など、さまざまです。


 経営担当としては、そうしたお金の動かし方までをアドバイスすることがありますが、そうなると、一番の影響は、お金を動かすご主人や奥さんの経営や、お金に対するメンタリティになるようです。そこにアドバイスして、流れを変えていくには、経営というよりは普及方法が重要になってきます。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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