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大分県
塩崎洋一

異業種参入と6次産業化研修

2015.10.16

 館内の女性農業経営士さんを連れての県内研修です。
 最初は、10年ほど前に農業へ参入してきた土建業さんです。今は130aの小ネギを栽培していますが、さらに70aの規模拡大を予定しているとか。他にもシイタケや水稲の受託作業などなど。地域との関係を上手く構築していきつつあるようです。

 この社長とは、私も10年来のお付き合いです。大分県では農業への企業参入を進めるセクションがありますが、そのチームができる前まで、私は一人でその担当窓口をしておりました。その時に社長が訪ねてきたのが始まりでした。


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色々なお話を伺った後、参加者から「ずいぶん、苦労をされたみたいですね」の声がありました


 続いての研修先は、ご存じ『王さまのぶどう』の宮田農園です。ブドウ狩りのできる環境も、バージョンアップされてきました。また、ドライフルーツもさまざまな展開を見せているようです。

 シーン①で、奥に見える倉庫のような建物がドライフルーツの工房です。参加者の後ろの青い建物はコンテナハウスですが、このさらに後ろ側に、ブドウ狩りの畑があります。
 このぶどう園の前の道を通りすぎると、その先には地元企業のワイナリーがあります。そうした周辺環境も観光農園では考慮すべき要因ですが、要はただ単にブドウだけでは人は集まらない、ということでしょうか。


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シーン① :通りに面したカフェで休憩


 また、シーン②では、ブドウ狩りだけではなく団体客が一堂に会して休憩できるスペースを確保しています。もちろん、その分、ブドウの面積は減っていますが・・・・。シーズンオフにガーデンパーティもできます。

 6次産業の「3次」の部分。まだまだ、進める側の解釈は固いように感じるのは、私だけでしょうか。


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シーン② :この日も熱く語る、宮田社長でした

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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