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大分県
塩崎洋一

JA金融担当者研修会

2015.08.25

 今年も研修会の依頼が来ました。
 当初はJAの出先を巡回しながらの研修でしたが、3年ほど前からJA本店での集合研修になっています。また、始めは県の主催でしたが、今はJA大分信連(大分県信用農業協同組合連合会)の主催です。受講者は県下各地のJA窓口の金融担当者と、希望する普及指導員です。

 私も回数を重ねてきたので、今回は今までの流れを整理して、テキストの確立というか、研修内容の流れに明確な骨を入れることにしました。


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あいかわらず、熱く語っています


 事前アンケートを実施し、研修したい項目、質問したい項目を集めました。最初に、「現場ではそうした項目がそれぞれリンクしているものと解釈してください、順番に発生するモノでもありません」と、まとめておきました。経営を構成する要因や取り巻く環境はさまざまですが、それらが何らかの因果関係で結びついているようなモノです。


 その後はスライドで、「何のためのJA金融なのか」を皮切りに、普及活動上でこれまでに蓄積してきた考えを述べていきました。JAは誰のためにあるのか、自分たちは何のために仕事をしているのかに始まり、資金計画を作成する際に留意する事項は農家の経営指導と一体でもあること。経営体の血液を止めるとどうなるか、JAとしてこれを止めずにすむ方法のポイントなど、営農指導との連携を含めて話しました。


 次に、制度資金貸付の留意事項などを読み合わせした後に、二人組になって、農家とJA金融担当者の役回りで、借入相談の場面を演習してもらいました。場面演習を終えて、「何かあったときに、またJAに融資をお願いしようと思った人は・・・・」と農家役の方に聞いたところ、何人かの手が上がりました。


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じゃんけんで、JA担当者役、借入相談に来た農家役に分かれます。いろいろなやりとりから、経営実態の把握に努めていました


 つづいて、農家の財務諸表を私が現場でどのように見ていくか、です。これは、資金繰り計画を作る上でも大切です。
 最後は、実際にあった事例をもとに、こんな時あなたはどうしますか、こんなことが起きたら農家の気持ちはどのように変化すると思いますか、などを書いてもらいました。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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