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大分県
塩崎洋一

普及方法の原点・・・地区別座談会

2015.03.27

 普及対象を「管内」や「産地」でとらえている場合、その中での課題解決や解決策としての技術の普及や平準化は、農家個々の差や組織の年齢構成などで、さまざまな困難を有します。これは、地域、部門を問わずに言えることではないでしょうか。


 私の管内の肉用牛農家は30数戸ですが、この産地としての皆さんの技術向上をめざすのは容易ではありません。
 加えて、平成の市町村合併で、旧市町村間での微妙な意識の違いもあります。こうした管内の全体状況の中で、皆さんの技術の平準化や意識の向上を図る手段の一つが、地区別に分かれての座談会形式研修会です。

 もうけ話や良い話は、耳打ちするものだと言いますが、裏返せば、相手にしっかりと聞かせたい話は、少人数の方が良いということです。


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場所の広さではない。参加者の多さでもない。
聞き手の顔が見える、これが大切です。


 管内30数戸の農家を3カ所に分けての座談会です。会場が広いのは仕方ないですが、少人数ゆえに、農家さんの顔を見ながら、反応を見ながら話を進めることができます。
 もちろん、次のステップは、聞いてわかったら実行できるか、です。これがなにより難しいのです。


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パワーポイントだけでは刺さりません
黒板とチョーク、そして真剣さ。これが普及の原点。
要は農家さんを納得させるか否か、動機付けが重要です。道具なんて何でもいいんです

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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