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大分県
塩崎洋一

最後の追い込み

2015.03.17

 来週はいよいよ締め切りだ、となった本日、新規就農の二人がパソコンを持ってきました。最後の追い込みです。申告はもちろん自分でしますが、仕訳や集計作業などについて「これでいいですか?」と質問がきます。


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今期2期目の二人、同じ地区内で新規就農されました


 この写真では、それほど混雑は感じられませんが、この1週間気の休まる暇はありませんでした。
 決算の集計作業は経営の中での経理作業です。発生した取引を仕訳で整理しますが、その取引・仕訳がなぜ発生したかがわからないまま帳簿整理していたのでは、次に困ったことが発生します。

 試算表で整理した時に左右が合わない場合、取引や農場での出来事が、いつ、何があってのことなのかが見えてこないので、合わない原因を探り当て、仕訳をやり直して元帳を整理し直す作業ができなくなる、と私は思っています。


 この二人の農家さんは、簿記ソフトを使わずに、エクセルで仕訳、元帳、試算表と整理していき、青色の様式へ転記、という流れで作業しています。単純に手作業で行う帳簿整理をエクセルでやっている、というイメージです。こちらが簿記の理屈をわかっていれば、ソフトそのものを使いこなせなくても、そこそこ対応できます。

 もちろん、これをお付き合いした農家さんについては、こちらも経営内部のお金の流れや、経営者の資金繰りに対する考え方が見えてきますので、助かります。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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