簿記実務研修会で早めの申告作業開始を啓発
2014.09.16
「雪山の寒苦鳥」という仏教説話があります。雪山とはヒマラヤみたいな山ですが、夏の暑い時期には努力せず巣を作らず、冬の寒さに凍える鳥の話です。
アリとキリギリスの話のようなものですが、夏に遊びほうけるキリギリスの姿を、コツコツと働くアリと比較して...のものとは違います。鳥がひとりで寒さに震える、それを結局は繰り返す、というもの。
お察しのとおり、毎年、節分の頃から、遅い人はひな祭りのころから、バタバタとし始めます。確かに普段からおつきあいのある農家さんですから、「手伝ってください」と言われたら無視はできません。が、やはり、数件の農家さんから問い合わせが重なり、時としてこれに振り回されて、他の普及活動が停滞することもあります。毎年こうした場面が繰り返されるのです。
そこで、今年は、せめて数カ月前から声かけをして、早めの作業開始を啓発しようとなりました。各部門ごとに声かけして、参加できる方だけでも進めていきましょう、ということです。会場は、いつもは事務所ですが、ある部門では現地の集会所で行う、ある部門は複数の場所で行うなど、集まりやすくする工夫もしています。
また、大分県では広域普及員が配置されていますが、経営部門に関しても広域さんがいますので、この日は手伝っていただきました。
経営広域のプチ講義です。「あなただけに、特別なお話・・・」みたいな雰囲気です
多くの参加には至りませんが、その実は、こうした研修会を通じて、本当にやる気のある農家さんを1人でも引っぱり上げるのです。いわゆる手あげ方式の一環です。そして、さまざまなやりとりを重ねていき、普及活動の重点的な顧客育成を進めていくのです。