パソコン簿記活用研修会
2014.02.21
時節柄、簿記の話題が活発に飛び交うようになりますが、これはきっと私の管内だけではないと思います。
私自身、正直に言うと、パソコン簿記はとっても苦手です。
思い起こせば、バージョン1が登場した平成の初めの頃、少し関わった程度で、その後は7、8年ほど普及活動から遠ざかっていました。バージョンアップしたソフトを開いても、浦島太郎の状態です。
一方で、経営に関しては、法人の決算書を見ながら、パソコンを使ってキャッシュフローを作ったりしていましたから、そこには「簿記と経営は深い関係はあるけれど、やっぱり別物」という意識がどうしてもあります。あるいは「経営者はできた決算書を見て、判断する、決算書を作るのは別の仕事では」というところが、どうしても頭から離れません。
もちろん、勘定科目の相手方がどのように動いているかが解らないことには決算書を解読できないので、そうした意味合いからのスキルアップには気をつけていました。しかしながら、そうした自分自身のやっていることとは別の世界でパソコン簿記が展開していたのだと痛感しています。
参加した農家さんには、日ごろから部門担当者がフォローしてます
ところで、先日質問があった内容ですが、本人の作業終了までの時間のほとんどが、パソコン簿記の使い方そのものが解らないことに起因していました。つまり、手書き簿記なら10分もかからない話だったのです。
普及活動や行政の仕事では、手段と目的を間違うなとはよく言われますが、農業経営と普及活動の関係において、このパソコン簿記の扱いはどうなっているのでしょうか。こんなことを悩んでいるのは、もしかすると、自分だけかもしれない。私の中では、これまた20年来の疑問となっています。