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大分県
塩崎洋一

集落営農巡回・麦の生育状況調査

2014.01. 6

 集落営農・稲麦担当の巡回に同行しました。
 私は経営担当もしており、当然、稲麦や集落営農の経営にも関わることが出てきます。
 4月以降、なかなかそうした営農組織の中心者と会う機会もなかったので、出て行く姿をそのまま追いかけて、同行した次第です。


 今回は4人の方にお会いしながら、いろいろな集落営農組織での問題や課題の一端を伺いました。
 もちろん、その合間に麦の状況調査です。圃場A、B、Cの順に生育はよいのですが、結局は排水が良好なところほど、順調です。
 また、聞くところでは、管内は全体的に排水が悪く、かつ、特定の微量要素がどうしても少ない性質の水田のようです。
 土壌調査は行っているのですが、大規模畜産経営的発想から「もしかすると、土壌だけの問題ではなく、河川の水質も関係するのでは」と、素人感覚で口を出してみました。実際に畜産では注意する点でもあります。同じ水系といえそうな数カ所で同じような症状ですから、もしや、と思った次第です。


上から圃場A、B、C
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 また、集落営農の経営について、くわしいやりとりはありませんでしたが、担当が話す内容などをつなぎ合わせていくと、果たして10年後、地域にどれほどの経営体が生き残っているだろうか、と、厳しい現実を直感しました。
 企業からの参入など、地域にない経営力を活用しなければ将来が危ういと、これまた危惧した次第です。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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