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大分県
塩崎洋一

子牛市場

2013.12. 4

 今回の家畜市場は、管内から出荷された牛を追いかけました。
 最近は、子牛が高値で売買される傾向が続いています。肉用牛担当としては、繁殖農家はいいけれど、購買者の側である肥育農家の経営は大丈夫かと、気になります。


 昔、肥育の経営を表す言葉に「素牛半値」という言葉を聞いたことがあります。
 これは、肥育農家が肉牛を販売した際、その仕入れとなる子牛の価格が、売上の半分を占める、という意味合いです。残りの半分で、飼料代やその他の経費、収入を確保するわけです。

 最近の子牛の相場では、それなりの技術や流通を確保しないことには、その利益の確保が大変であろうことは、容易に想像がつきます。
 また、一方では、そうした高値相場の中で、なかなか高値で販売できない繁殖農家があります。
 色々な要因を探っていくと、こうした農家は、得てして育成技術に原因があるようです。
 要は、他者や周辺環境ではなく、主として自分の行動責任において、安く落札されていることが多いのです。つまり、牛を作る、と、単に牛を飼っている、の違いでしょうか。


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今から売られていきます


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体重を量っています


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セリ場の状況です。私は管内の牛については、体重とセリ開始価格と落札価格を記録しています

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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