子牛市場
2013.12. 4
今回の家畜市場は、管内から出荷された牛を追いかけました。
最近は、子牛が高値で売買される傾向が続いています。肉用牛担当としては、繁殖農家はいいけれど、購買者の側である肥育農家の経営は大丈夫かと、気になります。
昔、肥育の経営を表す言葉に「素牛半値」という言葉を聞いたことがあります。
これは、肥育農家が肉牛を販売した際、その仕入れとなる子牛の価格が、売上の半分を占める、という意味合いです。残りの半分で、飼料代やその他の経費、収入を確保するわけです。
最近の子牛の相場では、それなりの技術や流通を確保しないことには、その利益の確保が大変であろうことは、容易に想像がつきます。
また、一方では、そうした高値相場の中で、なかなか高値で販売できない繁殖農家があります。
色々な要因を探っていくと、こうした農家は、得てして育成技術に原因があるようです。
要は、他者や周辺環境ではなく、主として自分の行動責任において、安く落札されていることが多いのです。つまり、牛を作る、と、単に牛を飼っている、の違いでしょうか。