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富山県
柳瀬美智代

黒根腐病とアサガオとイヌホオズキと・・・

2014.09.22

 今日は、大豆の黒根腐病の薬剤防除試験の調査をしました。
 黒根腐病は、大豆にとってガンのような病気で、これという特効薬がありません。この病気に侵されたほ場はしばらく大豆を作付しないようにしましょうと、農家に指導しています。


 A薬剤を1回散布、2回散布してどのくらいの効果が出るのか? 試験場と一緒に調査しました。
1株ずつ、葉と茎を見ながら、病気数をチェック


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調査


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病斑の確認
典型的な病斑だけではないのです。この病班も黒根腐病ですよね。確認しながら調査を進めました。


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薬害もあり
大豆の丈が短く、莢の着莢位置が低くなっています。薬剤は効果だけでなく薬害も要注意です。


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アサガオの郡生


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土手沿いに群生するアサガオ
アサガオの種は用水、川を流れて土手ぞいにはびこってくるのだと思います。ススキがアサガオにからまれて、かわいそうでした。


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イヌホオズキはどこにでも生える
ハウス内でポット稲を栽培しています。除草剤も散布して、更地にしてあったのに、大きなイヌホオズキがいつのまにか・・・。どこにでも生えてくるすさまじい生命力にびっくりです。


 大豆の天敵、黒根腐病とアサガオとイヌホオズキ・・・。受難の時代です。
 かつては大豆の単収全国1位を誇った富山県。どうすれば、天敵から大豆を守れるのか、生産拡大できるのか、悩ましい問題です。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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