乾田V溝直播の生産安定に向けて
2014.06. 2
富山県では、直播の普及拡大を図っています。
本県はコシヒカリの作付比率が80%と高く、作業が集中し、品質低下にもつながっています。この問題を解決する手段の1つが、直播による作期分散です。
私の担当する管内でも、乾田V溝直播の播種作業が始まりました。
北陸地方にしては珍しく晴れ間が続き、土壌は乾き、播種には最適の状態です。播種後に雨が降れば、適度な覆土ができ、苗立ちが安定します。
「雨が降らないといいのに、雨が降るといいのに」と、勝手な事を言いながら、稲が無事に出芽してくれるのを待っています。
砂煙をあげて、播種するオペレーター
10分弱で10a。速く作業できるのも乾田V溝直播の魅力です。
播種前の調整
初めての農家に、播種量と肥料の調整を指導。
ダイヤルはあくまで目安です。実際に図ってみると・・・ずれているのが普通。
この作業を怠ってはいけません。何度もの調整し、目標通りになった時、農家と「やったー」と喜んでいました。
●農家の挑戦
この農家は、覆土装置を自分で開発しました。重い鎖をひきずることで、覆土します。
けっこうきれいに覆土されていました。
農家みずからが問題点に取り組む姿勢に感動しました。
(後ろから)除雪用の重い鎖をひきずります