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富山県
柳瀬美智代

草刈を省力化!

2012.11.20

 富山県では、斑点米カメムシ類が増加傾向にあります。
富山県の主要農産物は米ですが、24年の米の1等米比率は70%台と低迷しています。格下げとなった第1位は胴割米ですが、カメムシ類による斑点米も多く発生しました。

 カメムシ類の主要種は、アカヒゲホソミドリカスミカメとアカスジカスミカメのカスミカメムシ類です。
これらは、畦畔雑草等水田周辺の雑草地で増殖し、発生源となることから、雑草管理が、カスミカメムシ類の発生密度抑制につながりますが、雑草地の草刈作業は農家の負担となっています。

 そこで、秋冬期に、水田周辺雑草地に除草剤を散布し、翌春の雑草発生抑制による、草刈回数減や、カスミカメムシ類の生息密度への影響を見ることにしました。



除草剤の効果、散布方法を指導するメーカー
「処理時期は、雑草の生育が止まり、枯れ始めた11月下旬が適期です」



除草剤を散布する私
「ゆっくり、歩くスピードで・・・。少し、まきすぎたみたい」



難防除雑草 スギナ
「いろいろな除草剤がある中、スギナはなかなか効かないよ」という農家は多いです。この除草剤は非選択性で、スギナも枯らします



草刈作業
この除草剤は、春先、気温が高くなるとガス化し、そこから3カ月程度抑草します。だから、草刈作業を減らすことができるのです。5月、6月の草刈を省略できたら、とても楽になりますよ


 農業の一番の負担は草刈作業という人もいます。
担い手の高齢化、農地の集積に伴って草刈作業をいかに効率的に行うか、大事なポイントです。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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