みかんの着花調査
2010.05.17
はじめまして、神奈川県農業技術センター普及指導部の北見 丘(たかし)です。
全県範囲の果樹組織担当をしていますので、果樹の話題を中心に報告する予定です。よろしくお願いします。
さて、今回はみかんの着花調査を紹介します。
神奈川県の果樹は、ナシやブドウの直売経営が有名ですが、県西部を中心にみかんが栽培されており、市場出荷が行われています。
みかんは、よく成った次の年はあまり成らないという隔年結果性が強く、市場出荷量も1年おきに増減しているというのが実態です。多く成った年は価格が暴落しますので、生産量の見極めや摘果による生産量調整が重要です。
これらの対策のひとつが、今回紹介する着花量調査です。
今回は、全県の主要地点の状況把握を目的に、全農神奈川県本部担当者と、農業技術センター足柄地区事務所研究課の職員とで巡回調査をおこないました。
左 :咲き始めの早生みかん
右 :ナギナタガヤも結構導入されています。もうじき枯れこんで土壌表面を覆って、雑草を生やさない役目をします
今年は3月の後半から低温傾向で、かなり生育が遅れていましたが、5月上旬の好天で遅れを取り戻したため、平年並みの着花量、満開日ではないかと思われます。
県内の主要地点を1日がかりで回るのですが、海沿いのみかん園の多くは眺めもよく、天候もさわやかで、気持ちのよい巡回となりました。