管内紹介とちば丸
2010.04.19
初めまして、香取農林振興センターの平野です。
私が勤務する、 香取農林振興センターは、香取市、神崎町、多古町、東庄町の1市3町を管内とし、千葉県の北東部に位置しています。北は利根川流域の水田地帯で、南西には隣接している成田空港があり、空港を中心とした台地畑作地帯が広がっています。
管内の主要品目は、米が1万262haで最も面積が多く、ついで食用甘しょ2371ha、やまといも261haで、ともに県内1位の栽培面積を誇っています。
また、畜産業も盛んで、豚の飼養頭数18万6900頭、乳用牛5340頭、肉用牛4850頭で、養豚は県内2位の地位を占めています。
右上 :管内には米や食用甘しょの他に様々な産地が形成されています
このような地域から、産地情報や職員の普及活動などを紹介していきますので、よろしくお願いします。
さて今回は、私が担当しているさといも「ちば丸」について紹介します。
「ちば丸」は、千葉県が在来品種の「土垂(どだれ)」から育成した、さといもの新品種です。
「土垂」と比較して孫芋が丸く大きいのが特徴で、ヌメリが少なく、肉質がなめらかです。また、煮くずれしにくく、調理がしやすい品種です。
左 :千葉県が品種改良したさといも「ちば丸」です。孫芋が丸くて大きいのが特徴です
右 :現地検討会のようすです。今年度もさまざまな比較試験圃を計画しています
香取農林振興センターでは、「ちば丸」の導入・拡大は、畑地かんがい用水を活用した経営安定や新たな地域振興につながることから、その産地育成に取り組み、品質を高めるための比較試験や、現地検討会などを中心に、活動を行っています。
また、管内にある道の駅等の飲食店に協力を依頼し、「ちば丸」を主菜としたメニューが提供されるようになりました。
道の駅くりもとのレストランで、「ちば丸」を主菜としたメニューが提供されています
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