普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2024年3月

岩手県
菅野千聖

JAいわて平泉花き部会第10回通常総会開催

2024.03.29

 岩手県一関農業改良普及センターの菅野(かんの)です。
 
 令和5年3月6日にJAいわて平泉花き部会の第10回通常総会が開催されましたので、その様子をお知らせします。


 通常総会では、最初に前年よりも大幅に出荷量を伸ばした7名と、新規栽培者で100万円以上の販売実績を示した1名が表彰されました。令和5年度は5月の遅霜や6月の大雨、7~9月の平均気温が観測史上最も高い数値になるなど、気象変化の激しい年でしたが、細やかな管理や防除などで出荷量を伸ばした受賞者に対して、会場から称賛の拍手が送られました。


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表彰式の様子


 表彰の後、今年度の活動実績や、次年度の活動について検討が行われました。
 部会員からは、情報発信の強化や、支部活動の活性化、部会員の交流促進、優良生産者の技術の普及、全戸巡回の実施などの要望が挙げられ、今年こそ良いもの作るぞ!という気持ちが伝わってきました。


 普及センターでは今後も、花きの生産性向上や収益向上に向けた技術支援など、関係機関・団体と協力しながら、支援を続けていきます。

菅野千聖

岩手県一関農業改良普及センター産地育成課の菅野千聖(かんのちさと)と申します。
産地育成課で小ぎくやりんどうといった花の担当をしております。県職員歴は11年目、普及員としては8年目となりました。
本県の農業の現状や一関地方の農業の特徴を皆様にわかりやすくお伝えできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

blog_hukyu_terazono_f.jpg 滋賀県
寺園康弘

スマート農業(ドローン)の研修会の開催

2024.03.26

 滋賀県湖北農業農村振興事務所農産普及課の寺園です。
 3月15日にドローンを活用したスマート農業の研修会を行いましたので、その内容を少しだけご紹介します。


 ご存じの通り、農業用ドローンは、作物の生育を"観る"ことも、殺虫剤や殺菌剤といった農薬を"撒く"こともできる、非常に優秀な農業機械です。
 しかもかなりの省力化を図ることができるため、私たちの管内でも多くの生産者様がドローンを導入されています。
 しかしながら、意外とバッテリーの消耗も早く、「自分たちのほ場には防除ヘリとどっちが向いているか」とか、耐用年数もそろそろきており「次に更新するならどのようなドローンが良いのか?」といった悩みを抱えておられるのが実態です。


 そのようななか、今回は「ニンジャワークステクノロジーズ株式会社」様を講師に招き(私は司会をしました)、ドローンの基本的な使い方から、最新のドローンによる施肥作業の内容まで、幅広く学ぶ研修会を企画しました。


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 当日は、生産者、関係者併せて30名程度来て下さり、農家さんからも数多くの質問が行われ、そのたびに的確に答えていただき、非常に有意義な場となりました。
 私たち普及員も最先端の技術を学びながら、常にアップデートしていかなくては、と感じる機会となりました。

寺園康弘

滋賀県湖北農産普及課の寺園です。平成30年に民間から公務員に転職し、農業行政4年、普及員は今年で2年目になります。担当は作物、畜産になります。来年度の普及員試験に向けて勉強中です!

blog_hukyu_kasahara2_f.jpg 青森県
笠原 均

話の行方を「固唾を飲んで」私は見守る

2024.03.18

 真夏のジャズイベントの興奮冷めやらぬ令和4年9月、五所川原市三好地区における住民座談会は、青森の夜なのに「激しい熱気」に包まれていました。

 座談会参加者から「次はどんなイベントやるか!?」って感じの思いが、波のように押し寄せてきます。


kasahara_22_1.jpg
座談会のイメージ...。さすがにオーバーだ


 ただ時代は、コロナ禍。行動制限下にあります。次のイベントをいつやるかワクワクしている雰囲気の中で、一つの冷静な声が上がります。八戸さん(仮名)です。


「毎年11月にやってた三好地区住民協議会祭りの中止が決定している中で、ワダヂミタイナ(津軽弁:私達のような)一塊の集まりがイベントを勝手にやっていいもんか!? 住民協議会の決定に反旗を翻すようなもんだぞ。」


 その言葉に会場はシーンと静まり返えりました。まるで水をうったかのようです。本人曰く「穏やかな話し方」の八戸さんですが、毎回、極めて鋭いのです。


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座談会に水を打つ八戸さんイメージ


 普及指導員の私は、息を飲んで見守ります。ゴクリ(ツバを飲む音)。
お喋りの私も、ここは我慢です。


 この状況で口火を切ったのは、几帳面かつ行動力満点なK子さん(仮名)です。
「だったら、住民協議会の二日間の祭りを復活させればいいんじゃないの!?」


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口火を切るK子さん(あくまでもイメージです)


 普及指導員の私は、さらに座談会の行方を見守ります。


 ・・・・それはいい考えだ! やろう!
 自分達で、決定をひっくり返そう!

 K子さんに賛成する声が、会場の各方面からあがります。


 そんな訳で、この日に参加した数名で、協議会の役員に直談判することになりました。
(本当にやるの? すごい! その時の筆者の感想)

 
 その数日後、「三好地区住民協議会祭りの中止決定は覆った」という連絡が、私の元にも入ります。
 二日間ではないけど、一日だけやることになったらしいのです。


To be continued.


<次回予告>
 三好まつりは、11月上旬。あと40日で本当に開催できるのか!? 大丈夫?


※画像は、AIで作成しています。

笠原 均

青森県の農業改良普及指導員(普及員)です。普及員歴はすでに20数年となるのですが、お話し好きが高じて、農業の担い手育成を担当していることが多いです。 プライベートでは、「気分はプロフェッショナルカメラマン」、「YouTube再生回数が伸びないけど作曲家とウインドシンセサイザー奏者」です。 加えていうと、15年前から音楽の秘められた力をフル活用して地域おこしをやっています。そんな活動のお陰で町内会役員から目をつけられ(勧誘され)、町内会の理事なんかやっています。もちろん、町内の草刈りやしめ縄づくりも、町内会最年少として参加しています。

blog_hukyu_katano_f.jpg 秋田県
片野英樹

心と体の健康のために

2024.03. 5

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。年度末が近づき各種組織・団体の総会が開催され、あいさつも増えています。つくづくあいさつ下手です。


 去る2月27日、当地区の生活研究グループ協議会の総会が開催されました。会員の高齢化と卒業によって、令和3年には全国組織が閉会となり、令和6年度には秋田県と地区協議会の閉会が決まりました。時代の趨勢とはいえ、なんともさみしいかぎりです。


 総会終了後に「心と体の健康のために」と題し、研修会が開催されました。講師は生研グループ会員です。これをテーマに様々なところで講演しているすごい会員がいるんだなと思うと同時に、ひっそりと隅に座っている男性も気になっていました。


 ところが...
 いざ研修会が始まると、その男性が出てきました。なるほど講師はこの男性かと思いきや、スーパーにある買い物かごをぶら下げての登場です。なんと、この男性はマジシャンだったのです。しかし、結構なミスが会場を和ませ、笑いの渦に包まれました。これが「心の健康」か!(写真1)


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写真1:スーパーマジシャン?(ぼかしてます)   


 筆者も挑戦しましたが、これがなかなか難しい。当然笑いを提供しました(写真2)


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写真2:手品に成功した筆者


 つづいて、「体の健康」です。全員が立ち上がり、さぁ炭坑節です。まさか、総会で盆踊りを踊るとは。会員からは"穴を掘るしぐさが上手"とお褒めの言葉をいただきました。なんせ、墓穴を掘るのは得意ですから...
 3サイクル踊りましたが、これが結構きつくて筋肉痛確定です。


 数十年前から時々生研グループの行事に参加してきましたが、皆さんの元気が半端なく、しかも芸達者。こんなに地域で頑張っている人が協議会の閉会で表舞台から去ってしまうなんてもったいない。直売グループや起業グループに合流しながら、地域の伝統を守りつつも、新たな動きを起こせるよう支援していかなければならないと感じました。

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

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