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◆2023年9月

blog_hukyu_katano_f.jpg 秋田県
片野英樹

たまねぎの取り組みについて

2023.09.29

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。
 9月の下旬になってようやく暑さが和らいだと思ったところ、急に気温が下がって肌寒く感じております。


 当管内では、令和5年3月に大手商社と地域の法人・個人が出資し、たまねぎ生産法人を設立しました。たまねぎの取り組みが盛り上がっており、まだまだ面積は小さいものの、数年後には40haを目指しております。


 猛暑の夏、たまねぎの乾燥調製施設の稼働状況を調査してきました。
 同法人は全国のたまねぎ産地を視察し、様々な機器を検討してきた結果、吸引式の乾燥機を導入することに決めました。この乾燥機の性能が生産者も驚くほど高性能で2日もあれば十分乾燥できるようです。

 乾燥施設内は32℃程度でしたが、湿度が低い分涼しく感じられ、音はかなりうるさいですが中から出るのが億劫になりました。
 1回の乾燥で26t処理できるのですから、調製作業は大変です。ケルセチン入り飲料を摂取しなくても十分痩せそうだなと、別の観点から感心しました。


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吸引式の乾燥施設


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調製作業の風景


 来年度、他の地区にも乾燥調製施設を導入する予定ですが、法人ではこの処理能力から、施設規模を縮小しても目標面積を達成できると試算しています。
 常にコスト計算しながら、状況に応じて投資額を修正できる法人はそんなに多くないと思います。よりよい経営を行ってもらいたいと、ケルセチン入り飲料を飲みながら思いました。

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

島根県
長妻武宏

邑南町でタマネギの育苗が始まっています

2023.09.27

 9月に入りタマネギの播種が始まりました。
 島根県では9月に播種、11月に移植、5月中旬~6月中旬収穫という、9か月間の栽培が始まったところです。
 管内ではタマネギ栽培が増えてきており、JAしまね島根おおちが県西部地域のタマネギ育苗の大部分を受け持っています。


 先日は、島根県立農林大学校の学生10人が、播種・育苗の研修に来ました。
 播種はJAが実施し、育苗は契約農家が栽培する形をとっているため、まずJAで播種作業を体験し、その後育苗を担当する農家を訪問。土が少なく水やりのタイミングが重要になるなどの育苗についての説明を真剣に聞いていました。


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播種


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育苗農家へ


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育苗の説明を受ける農大性


 また、隣接する白ネギの調製施設見学では、試してみたいという学生もいて、機械調整に挑戦しました。


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白ネギ調整作業を体験


 皮むきでは、1本目から目にしみて痛がる学生もいて、思わず笑ってしまいました。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

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